第23回神奈川フォーラム「神奈川のスポーツ工学研究」
2018年7月27日 | スポーツ工学・ヒューマンダイナミクス部門 関東支部特別講演会主催
【企 画】
(主催)(一社)日本機械学会 関東支部 神奈川ブロック
(共催)(地独)神奈川県立産業技術総合研究所(予定)
(後援)神奈川R&D推進協議会(予定)
【開催日】 2018年7月27日(金)
【時 間】 13:30~17:00
【趣 旨】
東京オリンピック・パラリンピックを2年後に控え,スポーツに対する関心が高まってきていますが,スポーツ中のさまざまな物理量の計測手法や,競技用具の開発等も進化しており,「より速く,より高く,より強く」を実現するためのさまざまな研究が進んできています.
今年の神奈川フォーラムでは,主に神奈川県内の大学におけるスポーツ工学研究の状況と,企業における具体的な製品への応用例についてご紹介し,全講演終了後の総合討論によりスポーツ工学に対する理解を深めます.
【プログラム】
13.30~13.35 開会の挨拶 神奈川ブロック長 川島 豪(神奈川工科大学・教授)
13.35~14.10 「スポーツ工学総論 -パラリンピックへの貢献を実例として」
スポーツ工学は,1980年代の終わりごろより始まった新しい学問分野である.本講演では,その競技スポーツへの貢献について,リオデジャネイロ・パラリンピックのための研究開発を実例として述べる.
中島 求(東京工業大学・教授)
14.10~14.35 「パラリンピックスポーツにおける工学的支援」
2016年リオデジャネイロ・パラリンピックではJSMEスポーツ工学・ヒューマンダイナミクス部門メンバーを中心とした研究者が一丸となって選手を支援する技術開発,用具開発に取り組んだ.その成果を披露するとともに2020年に向けた新たな取り組みについても紹介する.
仰木 裕嗣(慶應義塾大学・教授)
14.35~15.00 「水泳中の泳者に働く抵抗力評価方法の開発」
水泳中の泳者に働く抵抗力の計測方法を開発し,クロール泳中の抵抗評価を試みた.その結果,抵抗力は泳速度の約3乗に比例して増加し,それには我々人間の独特な推進方法が関連すると考えられる.
成田 健造(慶應義塾大学・助教)
15.00~15.15 休憩
15.15~15.40 「ゴルフボールのDimple構造による空力特性と抗力低減のメカニズム」
ゴルフボールの表面には種々のDimpleが施されている.ここでは,代表的なDimpleに対し,Dimpleの深さや形状の変化に対する空力特性を明らかにし,抗力係数への影響並びに抗力低減のメカニズムを明らかにする.
青木 克己(東海大学・名誉教授)
15.40~16.05 「ゴルフ用試打システムの開発とデータの活用」
ゴルフは,数あるスポーツの中で,測定技術が特に発展した競技である.今回は,当社の試打システムを例に,測定技術開発の経緯や最新フィッティング手法,さらには,収集した試打データの活用事例について紹介する.
三枝 宏(横浜ゴム株式会社)
16.05~16.30 「スポーツにおけるセンサ計測について」
様々な分野での利用が期待されている慣性センサをスポーツにおいて使用するためには,様々な解析を展開する必要がある.本発表では,慣性センサを用いた運動解析法とスポーツへの応用としてスノースポーツの解析について紹介する.
廣瀬 圭(株式会社テック技販)
16.30~17.00 「総合討論」
講師と聴講者によるスポーツ工学研究に関する総合討論
【定 員】70名