【定員のため受付終了しました】CFDの基礎とノウハウ
※定員に達しましたので受付を終了いたしました※
【企画】流体工学部門
【協賛】可視化情報学会,日本ガスタービン学会,日本計算工学会,日本気象学会,日本航空宇宙学会,日本混相流学会,日本シミュレーション学会,日本伝熱学会,日本流体力学会
【開催日】2019年7月1日(月)
【趣旨】
CFD (Computational Fluid Dynamics)は設計や予備試験の道具として幅広く用いられるようになってきておりますが,未だ普遍的な手法が確立していません.CFDを有効に用いるためには,流れの本質を理解し,様々な離散化法・スキーム・物理モデルの中から,着目している現象と得たい答えに応じた適切な選択が必要です.本講習会は,企業へ入社もしくは研究室配属後に,設計業務や研究業務ではじめてCFDを扱うことになった方,商用コードの導入を検討されている方,すでに導入されている方などに対して,CFDの基礎とノウハウを包括的に提供いたします.応用分野への適用においても,所有するソフトウェア資源の制約などにより,常に適切な用い方をしているとは限りません.内容は大学院水準の基礎知識から最先端の解析応用例を含んでおり,研究グループ内でのCFDの活用をいっそう加速する機会になるかもしれません.
なお,本講習会は講習会参加申込者に限って,教材の電子ファイルを提供いたします.(講師が了承した場合に限る)奮ってご参加ください.
【プログラム】
9:20~9:30 挨拶・諸説明
杵淵 郁也(東京大学大学院工学系研究科)
9:30~11:00 「流れの本質の理解と解析の基礎」
加藤 千幸(東京大学生産技術研究所)
本講義では,設計業務や研究業務にCFDを適用して期待した成果を得るために,はじめに理解しておく必要がある流体の基本的な性質と,特に実用上問題となることが多い乱流に関して,流体力学を学んだことがない人にも分かるように説明する.
11:10~12:40 「物理モデルの基礎と選択法」
山本 誠 (東京理科大学工学部)
乱流等の2次的な現象を含む流れの解析において,厳密な方程式を直接解くことは実用性に乏しい.従って,これらの影響を簡便に表現するための物理モデルを計算に導入するのが一般的である.本講義では各種物理モデルの,流れ場に対する予測性能の差異や計算コストについて説明する.
12:40~13:40 CFDベンダーによる展示(昼休み)
13:40~15:10 「離散化手法とスキームの基礎と選択法」
嶋 英志 (宇宙航空研究開発機構/情報・計算工学センター)
CFD技術は格子,離散化手法や物理モデルなど様々な要素からなるが,離散化手法だけを取り上げても全ての応用範囲を包括する万能なものは存在しないのが実情である.離散化手法に限らず計算法には堅牢性,高精度,高速性のような特性が要求されるが,これらの特性は相反するところがあるため,現実には問題に応じて適切に選択する必要に迫られる.本講義は正しい選択をするため,基礎的な計算法の性質を理解することを目的とする.
15:20~16:50 「自由界面流れの数値計算」
高木 周 (東京大学大学院工学系研究科)
境界形状の変化を伴う自由境界流れに対して,界面で課される境界条件や基礎方程式の記述の仕方など基礎的な事項の説明を行う.さらに,自由境界問題を解くための計算手法として,VOF法,Level Set法のように固定格子を用いる手法や境界適合格子を用いる方法について,それぞれの手法の利点・欠点を含めて解説する.
16:50~17:20 CFDベンダーによるショート・プレゼンテーション
当日展示会に出展するCFDベンダー数社
【定員】60名程度.申込み先着順により定員になり次第締め切ります.