【定員のため受付終了しました】関東支部講習会「変わる!これからの機械工学」シリーズ 第6回「ビッグデータ・IoT・AIと機械工学」
企 画 日本機械学会関東支部
開催日 2019年6月28日(金)10.00~16.30
趣 旨
ビッグデータ,IoT(Internet of Things),AI(Artificial Intelligence)は,工場などの生産現場や,自動車,ロボットなど様々な分野に大きなインパクトを与え,新たな価値を生み出すとされています.一方で,どのような方法でどのような価値が生み出され,それに関連する政策にはどのようなものがあるかなどについては,具体的に把握されていない方も多いと思います.本講習会では,好評を博している「変わる!これからの機械工学」シリーズにおいて,ビッグデータ,IoT,AIを取り上げました.これらの分野に造詣の深い第一人者の講師の方々に,概論から個別事例の紹介,さらには政策の動向までお話しいただきます.参加者の皆様には,ビッグデータ,IoT,AIの現状や今後の可能性,機械工学へ与える影響の将来像について学んでいただきます.
参加対象
・企業の若手・中堅技術者の方
・大学・大学院生の方
・ビッグデータ・IoT・AIに興味をお持ちの方
プログラム
10.00~11.00
「IoTと機械工学」
経済産業省
大臣官房審議官 渡邊昇治
11.10~12.10
「次世代AI基盤としてのビッグデータ・IoT」
慶應義塾大学 理工学部管理工学科
教授 栗原 聡
13.10~14.10
「AIやIoTで工作機械は進化するか」
東京大学 大学院工学系研究科
教授 杉田直彦
14.20~15.20
「全ての設備をネットワークに繋ぎ高効率生産を実現する工場IoT技術の開発」
日立製作所 生産イノベーションセンタ
主任研究員 桜井祐市
15.30~16.30
「建設現場のICTソリューションの紹介-スマートコンストラクションとICT建機-」
コマツ 開発本部 自動化開発室
室長 鈴木一之
講演概要
(1)IoTと機械工学
経済産業省
大臣官房審議官 渡邊昇治
ビッグデータ・IoT・AIの活用は,様々な分野における産業競争力の強化や少子高齢化,労働力不足,資源・エネルギー制約,環境問題などの社会課題の解決に資する.ロボット,クルマ,医療機器等の製品や工場・プラント等のインフラにおけるビッグデータ・IoT・AIの活用動向,政策などを紹介し,将来に向けた課題を提起する.
(2) 次世代AI基盤としてのビッグデータ・IoT
慶應義塾大学 理工学部管理工学科
教授 栗原 聡
学習バイアス問題や,ブラックボックス問題など,社会に浸透するための課題も見えてきた現在の人工知能であるが,一方,2025年問題と表される超少子高齢化社会における新しい労働力としての活用も急務である.現状の問題を整理するとともに,真に社会に浸透し人と共生する次世代型人工知能に必要な能力と,ビッグデータ・IoTが果たす役割について考察する.
(3) AIやIoTで工作機械は進化するか
東京大学 大学院工学系研究科
教授 杉田直彦
AIやIoTで本当に製造業は強くなれるのであろうか.21世紀に入った今,生産の形態はマス・カスタマイゼーションへと移りつつある.本講演では,第4次産業革命が提唱され,サイバー・フィジカルシステムが浸透しつつある中で,今後10年の製造業の方向性を紐解いていきたい.
(4) 全ての設備をネットワークに繋ぎ高効率生産を実現する工場IoT技術の開発
日立製作所 生産イノベーションセンタ
主任研究員 桜井祐市
工場スマート化に向けて製造現場の情報を活用可能とする工場IoT技術を開発している.本講演ではその中でも”繋ぐ”技術に焦点をあて,電流センシングによる設備の稼動状態監視技術,そしてアルゴリズムの再利用を加速するカタログ化技術について紹介する.
(5) 建設現場のICTソリューションの紹介 -スマートコンストラクションとICT建機-
コマツ 開発本部 自動化開発室
室長 鈴木一之
建設現場において労働力不足の解消や安全な施工が求められている中、建設生産プロセス全体のデータをICTでつなぐことで現場の見える化を行い、3次元データを活用して安全で生産性の高い現場を創造していくソリューション(スマートコンストラクション)とその現場で活用する建設機械(ICT建機)について紹介する.
定 員 50名,申込み先着順により定員になり次第締め切ります.