日本機械学会関西支部 2019年度特別フォーラム ~ Society5.0がめざす新しい社会 ~
協賛:
土木学会関西支部,日本建築学会近畿支部,日本材料学会関西支部,日本コンクリート工学会近畿支部,日本高圧力技術協会,
日本鉄鋼協会関西支部,日本非破壊検査協会関西支部,精密工学会関西支部,大阪府工業協会,京都工業会,兵庫工業会,大阪
科学技術センター
日時: 2019年9月20日(金)13:00 ~ 17:00
趣旨:
関西支部では2008年から会員サービスの一環として,時代に則したタイムリーなテーマを毎年取り上げ,無料のフォーラムを実施
してまいりました.2019年の特別フォーラムでは,内閣府が主導で進める科学技術政策Society5.0を取り上げます.フィジカル空間
から集積した膨大なデータをサイバー空間の人工知能(AI)で解析し,人間社会にフィードバックして様々な社会的課題を解決する超
スマート社会の実現を目指した取り組みについて,その全体的な構想および具体例についてご講演いただきます.
プログラム 【司会 関西支部 企画幹事長 澤田 祐子(三菱電機(株))】
13:00~13:05 開催挨拶
関西支部 支部長 伊藤 宏幸(ダイキン工業(株))
13:05~14:45 「Society 5.0実現に向けた科学技術・イノベーションの取り組み」
三菱電機(株) 先端技術総合研究所 機械システム技術部 部長 中川博之氏
Society 5.0で実現する社会は,IoT(Internet of Things)であらゆるモノがつながり,知識や情報がセキュアな環境のもとで共有・活用され,ビッグデータ解析や人工知能(AI)等により新たな価値を生み出すことで,社会課題の克服と経済発展を両立します.例えば,ロボットや車の自動運転などの技術で,我が国が直面する少子高齢化,地方の過疎化等に向き合い,世代を超えて互いに尊重し,一人一人が快適で活躍できる社会となります.ヘルスケア,防災,インフラ,モビリティ,農業等の分野について始まっているSociety 5.0に向けた取り組みを紹介します.
14:55~15:45 「物理情報システムの信頼性保証:ソフトウェア科学から,制御理論・機械学習を包括する理論研究」
国立情報学研究所 ERATO蓮尾メタ数理システムデザインプロジェクト 蓮尾一郎氏
Society 5.0 の大きな柱となる物理情報システム(自動車,ロボット,生産システムなど)の品質保証手法の研究開発について,ERATO 蓮尾メタ数理システムデザインプロジェクトの取り組みを紹介します.ここでは,従来からの物理情報システム研究の一大テーマである「ソフトウェア科学と制御理論の融合」からさらに飛躍し,以下の3点に重点をおいています: (1)ソフトウェア工学分野のテスト手法の融合による実効性向上,(2)機械学習・人工知能分野の統計的手法との融合,(3)上記の学術分野を包括する数学的基盤の発展.
15:55~16:45 「AI技術を活かすための医工連携フィールドの重要性~ロボットリハビリテーションセンターの役割~」
兵庫県福祉のまちづくり研究所 所長 陳 隆明氏
AIを有効活用するためには,学習に利用可能なデータを効率よく収集することが非常に重要です.しかしながら,介護・リハビリの分野においては,継続的なデータ収集が可能なフィールド整備がなされていない現状があります.このような課題に対して医工連携を実現したロボットリハビリテーションセンターには,臨床フィールドと継続的に計測が可能な仕組みがあります.AI時代に向けたロボットリハビリテーションセンターの役割について紹介します.
16:45~17:00 総合討論
司会 関西支部 支部長 伊藤 宏幸(ダイキン工業(株))
○定員:100名(先着順)※事前の申し込みが必要です.
(定員に余裕があれば,2日前まで申込みを受け付けます)