中国四国支部 特別講演会「動脈壁の力学応答解明を目指したマルチスケール・バイオメカニクス」
開催日 2019年11月7日(木)14:35~16:05
講師 名古屋大学 大学院工学研究科 機械システム工学専攻
松本 健郎教授
概要
動脈壁は高血圧に曝されると肥厚することが知られています.この肥厚は壁内円周方向応力を一定に保つよう生じるとされていますが,その詳細は明らかではありません.我々は高血圧による血管壁への引張力の増加が細胞核の変形量を増加させ,この結果,核内のDNAが大きく変形させられることにより,DNAを型としたmRNAの合成が盛んになり,その結果,タンパクの合成が盛んになるのではないかと考えています.この仮説を確かめるため,血管壁の変形に伴い,細胞・核はどのように変形し,それにより内部のDNAの分散状態はどのように変化するのかをマルチスケールで検討している成果についてご紹介します.
定員 100名
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