第1回産業安全行動分析学研究会(勉強会) 「機械安全における人の行動の法則と定量評価」
2019年10月10日 | 産業・化学機械と安全部門特別講演会主催No.19-375
開催日:2019年10月10日 (木) 15:00~17:00
講演要旨:本講演では,行動分析学の概論,特に産業現場における応用の可能性について述べる.
講 師 :北條 理恵子 研究会主査
独)労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所 機械システム安全研究グループ 主任研究員
定 員:50名(会場の都合上、定員になり次第締め切ります)
【ご参考】
-「産業行動分析学研究会」設立趣旨-
現在、機械安全分野では、おもに機械側からの安全対策が講じられており、作業者から生じた不安全行動は「機械を止める」「作業者を危険区域に近づかせない」「両手で機械をオペレートしないと動かない」など、機械側をコントロールして危険回避を行っている状況です。
しかしながら、事故につながる要因は、最終的には作業者自身の行動に拠るところが大きく、機械側からの対策のみでは十分とはいえません。機械安全の領域では、現実的には「事故はヒューマンエラーで起きる」という認識があるものの、人由来の要因については残留リスクのまま残されているという現状があります。また、作業現場におけるリスクアセスメントが努力義務として定められております。このリスクアセスメントに人の行動をターゲットとした安全対策も取り入れていかなければならないことは明白ですが、実際の現場では十分行われているとは言えません。
そこで、人の安全行動を確立し、不安全行動を減らすためには、行動分析学的介入が有効であると考え、機械安全の領域で行動分析学の理解を求め、産業分野での安全対策として行動分析学的手法を広く活用するために研究会の設立という発想に至りました。
機械安全の分野のみならず、すべての産業分野において行動分析学の応用は多くの可能性があると考えます。
「産業安全行動分析学研究会」は、すべての産業分野にかかわる人々全般を対象に、労働現場における作業者の安全行動の喚起・増大と不安全行動の削減に対する行動分析学的研究方法論を中心として、産業分野の様々な局面で求められる行動分析学の知見およびその成果を共有する目的で設立することが望ましいと考えております。皆様方の幅広いご支援、ご協力を賜りたいと思います。
- 組織構成
・主査:北條 理恵子(独)労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所、主任研究員)
・幹事:清水 尚憲(同研究所、統括研究員)
・事務局長:濱島 京子(同研究所、上席研究員)
・発起人:福田 隆文(長岡技術科学大学、教授)
・発起人:築山 和哉(オムロン株式会社、主査)
・発起人:三好 淳之(三菱電機株式会社 国際標準化・産官学連携推進グループ、担当部長)
・発起人:谷口 満彦(97期 部門長、東レエンジニアリング(株))
・顧問:小野 浩一(駒澤大学、文学部心理学科、教授)
・顧問:奥村 伸人(新潟県労働局、局長)
・顧問:畑 幸男(ATOMS:機械安全実践技術促進会、代表)
- 当研究会 参加資格・会費・申込方法
・勉強会で詳細説明します。
- 活動期間
・2019年10月~1回/2ヶ月程度、3年間を予定。