講習会「炭素繊維強化複合材料の疲労破壊特性の基礎と寿命評価技術」
2019年12月13日 | 機械材料・材料加工部門講習会主催No.19-383
企 画:機械材料・材料加工部門
開催日:2019年12月13日(金)10:30~17:00 (途中昼食休憩,トイレ休憩を含みます)
協賛:日本金属学会,軽金属学会,日本鉄鋼協会,自動車技術会,精密工学会,日本材料学会,日本塑性加工学会,日本鋳造工学会,粉体粉末冶金協会,溶接学会,強化プラスチック協会、高分子学会、日本航空宇宙学会、日本材料強度学会、日本複合材料学会、日本実験力学会
趣旨:
近年、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)は民間航空機の一次構造材料に用いられ、軽量化による燃費削減を実現しました。これを機に、電気自動車や鉄道車両、風車ブレード、エンジンファンブレードをはじめとし、ドローンや空飛ぶ車などの未来機械構造への展開も期待されています。その一方で、CFRPの長期信頼性や耐久性を適切に評価することも重要課題となってきています。CFRPは疲労特性に優れた材料と言われていますが、マトリックスクラックや層間剥離などの損傷が疲労負荷を受けることによって発生、進展し、構造物の強度低下を引き起こします。本講習会では、最近、構造材料として注目を集めているCFRPの疲労損傷進展評価および寿命評価技術について分かりやすく解説します。
講師: 早稲田大学 理工学術院 准教授
博士(工学) 細井 厚志 氏
プログラム:
1. 複合材料の基礎
1.1 複合材料の種類と応用例
1.2 複合材料の強度
2. 材料の疲労特性評価の基礎
2.1 疲労破壊事故事例
2.2 疲労特性評価の基礎
3. 複合材料の損傷観察技術
3.1 光学顕微鏡法
3.2 軟X線探傷法
3.3 レーザー顕微鏡法
3.4 原子間力顕微鏡法
3.5 マイクロ波法
4. 変動負荷を受けるCFRP積層板の疲労寿命予測
4.1 マイナー則
4.2 残存強度による累積損傷評価
5.海水浸漬させたCFRP積層板の疲労寿命評価
6. 高サイクル疲労におけるCFRP積層板の損傷進展評価
6.1 層間剥離の進展特性評価
6.2 トランスバースクラックの進展特性評価
7. CFRP積層板の疲労損傷発生予測
7.1 トランスバースクラック発生寿命予測
7.2 CFRP積層板の疲労限について
8. 厚肉CFRP積層板の面外疲労強度特性評価
8.1 厚肉CFRP積層板の面外方向疲労試験方法
8.2 厚肉CFRP積層板の面外方向疲労寿命評価
9. まとめ及び技術相談
定員:50名,申込み先着順により定員になり次第締め切ります.