第145回講習会:基礎科目に立脚し最新の工学技術を学ぶ講習会「データサイエンスで拓く流体力学」
【実施日】2020年12月4日(金)14:00~17:30
【開催形態】WebEX によるオンライン開催
【協賛団体】精密工学会東海支部,自動車技術会中部支部,計測自動制御学会中部支部,
日本塑性加工学会東海支部,日本設計工学会東海支部
【趣 旨】近年,機械工学のさまざまな分野でデータサイエンスの手法が取り入れられ,新しい展開が見え始めています.本講演会では,流体力学を対象に,データサイエンスがどのように活用されどのような結果が得られるのかを解説します.特に,「流体は昔やったけど...」という方を対象に,流体力学の復習からデータサイエンスの活用までを半日で講義します.
※ 東海各県(愛知,岐阜,三重,静岡)の学生の皆さんは無料でご参加頂けます.
【内 容】
司会挨拶 東 俊一 (名古屋大学)
14:00-14:40 流体工学の難しさと機械学習の可能性
伊藤 靖仁 (名古屋大学)
流体力学は機械系のみならず多くの理学・工学系学生が学ぶ学問である.
しかし,式を見ただけで物理現象を理解・予測するのは通常困難であり,実際の工学
応用にそれらをつなげることは簡単ではない.そこで本講演では,Navier-Stokes
方程式の直感的な解釈の仕方を説明する.またそれを踏まえた工学的応用への考え方
について具体例を挙げて説明するとともに,流体機器開発などにおける機械学習の適
用性について言及する.
14:50-15:50 機械学習によるデータ駆動型設計
米倉 一男 (東京大学/IHI)
近年,統計的機械学習が大きく発展し,種々のアプリケーションが生まれている.
工学の分野では,これまでもCAE により蓄積されたデータを分析することは行われ
てきたが,機械学習の発展に伴ってより高度な分析が可能になり,データ駆動型設計
とも呼ぶべき枠組みが生まれつつある.物理学の分野では,近い将来,機械学習によ
り新しい物理法則を見つけ出すことも期待されており,工学においても同様に全く新
しい形状を創出できることも望まれている.本講演ではデータ駆動型設計の一例とし
て,深層学習と深層強化学習を用いた流れ場および形状の分析方法について説明し,
工学的な実用例を紹介する.
16:00-17:00 畳み込みニューラルネットワークの流体力学への応用
深潟 康二 (慶應義塾大学)
近年,世界中で機械学習技術を流体力学に応用する試みがなされており,講演者のグ
ループにおいても流れの特徴抽出を目標として流体力学に機械学習を用いる研究を進
めている.本講演では,このうち,画像解析によく用いられている畳み込みニューラ
ルネットワーク(CNN)を用いた流れ場の回帰と超解像への応用,ならびに得られた低
次元非線形モードの物理的解釈や低次元非線形モードに対する支配方程式の導出など
について紹介する.(本講演の内容は熱工学部門講習会(2020 年 9 月 25 日)およ
び流体工学部門講習会(2021 年 1 月29 日)と類似の内容となります.)
17:00-17:30 自由討論
【定 員】90 名
【参加費(税込)】
正員 8,000 円,会員外 12,000 円,学生会員 2,000 円,学生非会員 4,000 円,
正員(学生員から正員への継続特典対象者)2,000 円
※東海各県(愛知,岐阜,三重,静岡)に居住もしくは所属先がある場合には,会員資格に関わらず学生は無料.
※協賛学協会員の方も本会会員と同様にお取り扱いいたします.
■ご入金が確認できた方は,開催日前日までに視聴のURL等をメール送付いたします.
■原則として,決済後はキャンセルのお申し出がありましても返金できませんのでご注意願います.
■「クレジットカード払い」は即時決済となります.
■「コンビニ支払い」「ペイジー(銀行)支払」でお申込の方は,お申込から1週間以内にお支払手続きをお願いいたします.期限を過ぎますと自動的に申込キャンセルとなります. 申込完了後に送信されますメールに支払期限等記入されておりますので,必ずご確認下さい.
<領収書について>
領収書はWEBにて取得いただけます.取得URLはお支払完了のメールにてご連絡致します.
【お申し込みの際の注意事項】
・遠隔セミナー参加のための技術的なサポートはできませんので,ご了承下さい.
・参加者による,講習会の静止画/動画撮影,録音は禁止です。
「レコーディング」ボタンで録音することは法律で禁止されています。
・当日の発表の音声,スライドの著作権は発表者に帰属します。
・受講者が利用する接続端末,回線のトラブルで受講に支障をきたした場合
には,本会では責任を負いかねます.
・必要なもの
– 視聴用のパソコン(必須)
– イヤホンまたはスピーカー(PCに内蔵されているもので構いません)(必須)
– マイク(質問をする際に必要となります)
– 有線または無線ブロードバンドのインターネット接続 (必須)
・必ず機材の事前準備と動作確認をした上でご参加下さい。
WebEXの事前テスト方法 以下から各自でご確認下さい.
https://www.webex.com/ja/test-meeting.html
【申し込み方法】
東海支部HP受付システム( https://www.jsme.or.jp/tk/ )よりお申し込みください.
【企画幹事】 名古屋大学 東 俊一
【申込,問合わせ先】
日本機械学会東海支部
TEL : 080-2643-8838 ,FAX (052)789-4494
E-mail : tokaim@jsme.or.jp