中国四国支部 特別講演会 島根地区講演会
本講演会では、開発・研究に関する二件の講演を行います。
一つは、技術や製品の開発手法として有効な品質工学の基礎およびその先端的な開発手法について、もう一つは、金属材料の力学挙動の要素過程の観察を通して、高性能な材料開発を目指す先端的な研究事例についてです。設計開発、材料研究を行う技術者・研究者にとって、有益な情報が得られるものと思いますのでぜひ参加をお願いいたします。
日時: 2022年12月19日(月) 13:00~15:25
会場: ハイブリッド開催(オンライン および 松江工業高等専門学校 大講義室(図書館2階) )
(松江高専図書館: https://goo.gl/maps/8f4YYzFDsHRjsUnX8 )
主催: 一般社団法人日本機械学会 中国四国支部
共催: 松江工業高等専門学校
プログラム:
13:00~13:05 開会あいさつ
13:05~14:05 【講演1】 今後の商品開発の進化と品質工学 武重 伸秀 氏
マツダ株式会社 車両開発本部 エキスパートエンジニア 品質工学会副会長
本講演は、世界最高峰の開発効率を実現する技術開発の考え方と方法論を解説する。また、この実現に向けたマツダ株式会社での取り組みを紹介する。統計から生まれた品質管理、および品質管理から生まれた品質工学は、日本独自の進化を遂げ、昨今のコンピュータおよびITの進化と相まって世界のベンチマークとなる商品開発の考え方と方法論を提供している。しかし残念ながらこれが正しく理解されておらず、企業の現場では十分活用されていないのが現状である。本講演では、統計からの歴史を振り返りながら、技術開発の考え方と方法論をマツダ株式会社での取り組みとともに紹介する。
14:20~15:20 【講演2】 金属材料の力学挙動をナノレベルで観る 荒河 一渡 氏
島根大学 次世代たたら協創センター(NEXTA) 副センター長 教授
本講演は、金属材料の力学挙動の要素過程に関する研究事例を紹介する。超高温、水素環境、および放射線環境等の極限環境に耐える金属材料を作るには、そもそも金属材料がどのように変形するのかを原子・ナノレベルにまで遡って理解する必要がある。このための有効な実験手法として、透過電子顕微鏡法(TEM)がある。本講演では、講演者らがおこなってきた TEM その場観察法による金属材料の力学挙動に関する研究事例を紹介する。また、内閣府 地方大学・地域産業創生交付金事業によって島根大学に設立された金属材料研究拠点である「次世代たたら協創センター(NEXTA)」の研究プロジェクトについても紹介したい。
15:20~15:25 閉会あいさつ
参加費 : 無料
申込方法 : https://forms.gle/sPq1sud5hQXCXyyv5 からお申し込みください。
申込締切 : 2022年12月16日(金)
問合せ先 : 松江工業高等専門学校機械工学科 山根清美 k-yamane@matsue-ct.jp