一般社団法人 The Japan Society of Mechanical Engineers

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【分野連携企画】第2回法工学・環境工学連携セミナー「環境技術における法工学~SDGsに向けて~」

2022年7月07日 | 法工学専門会議 環境工学部門特別講演会No.22-59

【日本機械学会分野連携企画として,環境工学部門,法工学専門会議で2部門合同で開催します】

 

開催日:2022年7月7日(木)13:00~16:15

開催会場:レクザムホール(香川県高松市)/オンライン同時配信(ZOOM Meeting)

※オンライン参加の方は,時間になりましたらPeatixの本イベント視聴ページにリンクしたZoomのURLよりご視聴いただけます.

企 画:環境工学部門,法工学部門(幹事:環境工学部門第二技術委員会)

 

趣 旨

法工学とは安全・安心な社会のために法律と技術をつなぐ学問領域である.一方,環境工学とは地球規模から産業・生活空間までの幅広い環境問題について,その解決のためにエンジニアリングの観点から有益な情報を提供する学問領域である.多くの公害問題を経験し克服してきたわが国では,有害物質の放出規制等を介して両部門間の関連は深いように思われるが,そもそも環境工学の概念の誕生は公害の時代より後になる.また,法工学ではロボットや輸送機械製品の安全工学に関わるトピックスが先行しており,法工学の分野において環境問題が語られる機会は意外に少ない.しかし,SDGs(持続可能な開発目標)が採択され環境工学分野においても様々なルールと社会条件が交錯する中で,法工学の観点から環境工学による技術シーズを整理することの必要性が増している.そこで本セミナーでは,まず環境工学分野の研究者・エンジニアが法工学を知り,その接点を見出すことを目的として,数名の専門家の事例紹介およびディスカッションを行う.

 

内 容:
本セミナーは,法工学専門会議と環境工学部門からの基調講演を規範として,環境工学部門からの事例紹介(問題提起)に対して,法工学部門からそれに対するアンサーを行う対話形式とする.セミナーへの参加者は,学部生・大学院生はもとより実際に企業の中で環境対策や事故対策などの実務に取り組んでいるエンジニアを想定し,その方々が法工学の知識と手法に基づいて,この新しい視点を将来に役立てられるよう,公共性のある技術開発に向けた社会実装のためのヒントが得られることを目標とする.

 

プログラム:
【セッション1】13:00~14:30 座長:伏見 靖(iRify国際特許事務所)

1-1 開会挨拶

1-2 「法工学の視点で考える:新しい技術を社会で活用するために必要なことは何か」 

隅蔵 康一 教授, 政策研究大学院大学

法工学とは,法律を加工・設計する工学であり,各分野の技術やその社会実装の実情を踏まえてどのように法制度を設計してゆくかを考える学問領域です.特に,新しい技術が生まれ社会で活用される際には,どのような課題が生じるかをあらかじめ予測し,法制度の設計を提案することが求められています.これまで,日本機械学会の法工学専門会議では,新たな技術が内包するリスクを踏まえて安全性をどのように確保すべきかの検討,過失による事故を防止するためには裁判において過失の責任をどのように認定すべきかの検討,工学と法律の接点となる課題としての知的財産法制度の検討などを行ってきました.

本講演では,こうした背景を説明するとともに,環境技術の普及と知的財産権の保護をどのようにして両立させるか,COVID-19のワクチンを世界中に普及させるためにどのような制度設計が必要か,といったことについても話題提供いたします.

 

1-3 「廃棄物処理施設の立地とNIMBY問題」

石村 雄一 講師, 近畿大学経済学部

廃棄物処理施設は社会的必要性が高い一方で,その建設に関しては地域住民から敬遠されている.近年,このようなNIMBY問題によって処理施設の立地場所に対する盛んな議論がおこなわれており,廃棄物処理施設の空間的配置のあり方に関心が寄せられている.

本講演では,経済学の視点から住民紛争や政策の実施が処理施設の立地にどのような影響を与えているのかについて議論する.さらに過去約40年間に日本で立地した全ての産業廃棄物最終処分場の立地データと空間計量経済分析を用いた研究結果をもとに,今後の施設立地に対して政府や事業者が取るべき対策のあり方について検討する.

 

【セッション2】14:45-16:15 座長:井田 民男(近畿大学)

2-1 「高松市南部クリーンセンターにおける設備課題と今後の在り方について」

神内 康弘 所長,高松市環境局南部クリーンセンター

高松市南部クリーンセンターは,平成15年2月に供用開始し,ごみ処理を行ってきました.これまで,安全に安定した運転を行ってきましたが,令和2年5月に火災が発生し,設備が全焼しました.その原因を考える中で,現状と課題を人と設備という観点で見つめて,解決に向けた対策をどのように模索してきたのかを話題提供します.さらに,将来に向け,2度とこのような事態が起こらないよう SDGs目標の達成と共に,プラントメーカーおよび自治体としての3つの視点からの検討内容を紹介します.

 

2-2 総合討論

2-3 閉会挨拶

 

定 員:なし

会場
ハイブリッド開催(レクザムホール(香川県高松市)/オンライン同時配信)

【レクザムホールで参加される場合】
・同時開催の環境工学総合シンポジウム参加の方は,セミナーの受付は不要ですので,そのままセミナー会場にお入りください。

【オンラインで参加される場合】
・参加費ご入金後にPeatixより配信される【イベント視聴ページ】にリンクしたZoomのURL(準備ができ次第リンク予定)よりご視聴いただけます。
・必ず前日までに通信環境や必要機材の準備・確認をした上でご参加ください。

(いずれの参加の場合も,事前配布資料は参加費ご入金後にPeatixより配信される【イベント視聴ページ】開催2日前頃から閲覧いただく予定です)
参加登録費

本セミナーは,第32回環境工学総合シンポジウム2022との一部と並行して実施しています.

①第2回法工学・環境工学連携セミナーのみの参加者:

正員:2,000円 会員外:4,000円 学生員:1,000円 一般学生:2,000円(いずれも10%税込)

②第32回環境工学総合シンポジウム2022の参加登録者:無料

申し込み先

申込方法:  Peatix(ピーティックス)にて受付します.詳細は下記URLよりご確認の上,1名ずつお申込みください.※シンポジウム参加者(無料)の方もお申込みをお願いします.

https://jsme22-59.peatix.com/

 

【注意事項】

  • 7月6日(水)までにお申込み・ご入金をお願いします.
  • 特別員(法人会員)資格にてご参加の場合は,会員番号欄に11桁の行事参加料割引コード(XXXXXXX-XXXX)をご入力ください.
  • 参加費のお支払いには,クレジットカード・コンビニ・ATMのいずれかがお使いいただけます.コンビニ/ATM払いでのお支払いの際は,1件あたり220円(税込)の手数料をご負担いただきます.
  • コンビニ/ATMでのお支払期限は,お申し込みから3日以内です.申込後3日以内にお支払いされなかった場合は自動でキャンセルとなります.但し,お申込期限に関わらず,7月6日(水)までにご入金をお願いいたします.
  • お申込内容は,PeatixアカウントもしくはPeatixより配信されるお申し込み詳細メールからご確認いただけます.メールが届かない場合は,「peatix.com」からのメールを許可するように受信設定をお願いします.
  • 原則として,お支払い完了後はキャンセルのお申し出があってもご返金できませんので何卒ご了承ください.

【領収書について】

Peatixより発行される領収データを領収書としてお使いください.領収書はPeatixアカウントへログイン時に表示されるチケット画面もしくはお申し込み詳細メールからご取得いただけます.取得方法等の詳細は下記URLをご確認ください.
https://help-attendee.peatix.com/ja-JP/support/solutions/articles/44001821741

再発行や宛名の変更等をご希望の場合は、よくある質問の「Q:領収書(行事・書籍等)の発行を希望します」をご一読頂き、領収書の電子ファイルを添付してお申し出下さい。

問い合わせ先

日本機械学会 環境工学部門担当

E-mail: hashiguchi@jsme.or.jp

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