講習会 マルチボディシステム動力学の基礎
2013年7月02日 | 機械力学・計測制御部門講習会主催No.13
協 賛(依頼中)
計測自動制御学会,自動車技術会,システム制御情報学会,日本ロボット学会,日本シミュレーション学会,日本計算工学会,日本設計工学会,精密工学会,電子情報通信学会,日本航空宇宙学会,日本応用数理学会,電気学会 (順不同)
【趣 旨】
マルチボディシステムの動力学は,航空宇宙,ロボット,自動車,鉄道,産業機械,建設機械など,機械系の幅広い分野における動力学的解析や設計・研究開発支援に役立てることができるだけでなく,人体など生体系の動力学的解析などにも適用可能な技術です.
本講習会は,過去6回にわたり開催して好評だった「マルチボディダイナミクスの基礎」(基礎編)を再構成し,動力学の部分を独立させたもので,一昨年から運動学の部分と分けて実施しています.ただし,今年も本講習会の前日に運動学の講習会を実施し、多くの方が受講しやすいようにしました.
動力学ではこれまでと同様に,さまざまな運動方程式の立て方を中心に,動力学の基礎から3次元剛体系までを対象に解説します.事例には,コマや剛体振子,車の操縦安定性を調べる二輪車モデル,簡易サスペンションモデルなど多数あり,参考図書にはMATLABを用いた順動力学解析プログラムが付いていて,実際的な技術を習得する絶好の機会です.
一定期日前に入金いただいた方には,予習用教材のPDFをE-mailにてお送り致します.講習すべき内容の密度が高いため,予習によって講習当日の学習負荷を軽減することを狙っています.特に,予備知識の少ない方は,しっかりと予習をお願いいたします.
【対 象】
本講習会はどなたでもご参加頂けますが、特に以下のような方々を対象としております。
・企業の研究開発部門で、機械力学関係の研究業務、設計業務、動力学シミュレーション業務、制御系設計業務、振動制御業務などに携わっている方。
・教育機関で基礎力学、機械力学、運動学、機構学、動力学、振動学、制御工学、スポーツ工学分野を履修されている方。
・機械力学、運動学、動力学の知識を身につけたい方。
・機械設計技術者、機械制御技術者、動力学シミュレーション技術者、振動制御技術者を志している方。
該当される方々は是非受講をご検討下さい!!
【定 員】
60名 (申し込み先着順により定員になり次第締め切ります.)
【講習内容】
9.10~ 開場・受付開始
10.00~11.30
予習用教材に関する質疑応答と補足/拘束力消去法/ダランベールの原理を利用する方法/
11.40~13.00
仮想パワーの原理(Jourdainの原理)を利用する方法/ケイン型の運動方程式を利用する方法/
14.00~15.30
拘束条件追加法/微分代数型運動方程式/
15.40~17.00
木構造を対象とした順動力学解析のための漸化型定式化/
ラグランジュの運動方程式を利用する方法/
【教材】
講習会当日には,教材とパワーポイント資料を配布します.教材のみご希望の方には,1冊につき会員3 000 円,会員外4 000 円にて頒布いたしますので,代金を添えてお申し込み下さい.講習会終了後発送いたします.なお,本行事終了後は教材の販売はいたしませんので,入手ご希望の方は本行事にご参加いただくか,または開催前に予約申込みをして下さい.
【予習用教材】
本講習会は、前日行われる講習会「マルチボディシステム運動学の基礎」程度の内容を理解していることが前提です.その前提のもとで本講習会の効果を高めるため,予習用教材を準備します.予習事項は次のような内容です:数学と運動学/自由度/拘束/一般化座標と一般化速度/質点系と剛体系のための記号/力とトルクの記号/力とトルクの等価換算/作用力と拘束力/質点の運動方程式/剛体の運動方程式/慣性行列/運動エネルギー.
※6月21日(金)までにご入金の確認が出来た方には,予習用教材のPDFをE-mailにてお送り致しますので,お申込の際は必ずE-mailアドレスをご明記頂きますようお願い致します。
【参考図書】
「マルチボディダイナミクスの基礎(田島洋著,東京電機大学出版局,6 300円)」
本講習会は参考図書に沿った内容が中心ですが,一部,補足や拡充された説明があります。また,この本全体の中の動力学関係の部分だけが講習対象です.(必要に応じて各自お求めください).