講習会 セミナー「ブレーキ鳴き解析技術の進展」
8/30 本講習会は定員となりました。たくさんのお申込みありがとうございました。
【開催日時】
2024年10月4日 (金) 10:00~17:00
【協賛】
自動車技術会
【会場】
日本機械学会事務局 第1・2会議室(対面開催)
【主旨】
日本機械学会 交通・物流部門では,「基礎セミナー 自動車の運動力学」にて,初心者や新入社員を対象とした「運動力学の勘所」をわかりやすく解説しております.そして,「とことんわかる自動車のモデリングと制御」においては,毎回設定されるテーマに即した第1線の応用トピックスを紹介しております.
ブレーキに関しては部門に設置されたA-TS18-06「ブレーキの摩擦振動研究会」で積極的な技術交流が行われていますが,技術的に高度な内容のものが多いので,初学者を含む中堅技術者向けのセミナーの必要性を考えて開催することにしました.
本セミナーでは,振動解析とトライボロジーの基礎知識を持ったブレーキ関係技術者を対象に,ブレーキの振動騒音NVH問題の研究の歴史,とりわけブレーキ鳴きの研究の歴史を詳しく説明して現在行われているブレーキ鳴きのFEM解析における初期解析と対策方針立案の重要性を説明します.そして,制動時におけるディスクブレーキのブレーキパッドとキャリパ―のマウンティングの接触状態安定化の重要性を説明します.さらには,ブレーキ摩擦材の及ぼす影響についての研究とその取り組み状況について説明します.受講内容はブレーキ設計を行うために必要なブレーキ鳴き低減のための基礎知識になります.
本セミナーは講師が2016年の機械学会主催Brake Forum in Japan, 米国自動車技術会主催SAE Brake Colloquiumで発表した論文および技術討論会の内容をまとめたもので下記(1)~(5)の内容に基づいています.
(1)M.Nishiwaki, A Long Journey of Brake Squeal Research and Current Technical Issues, Brake Forum in Japan of JSME, Oral Presentation, November 2016
(2)Y.Denou and M.Nishiwaki, First Order Analysis of Low Frequency Disk Brake Squeal, SAE 2001 Transactions 110 Journal of Passenger Car Section 6,2432,(2001)
(3)M.Nishiwaki, Refinement of Boundary Conditions, The 24th Annual SAE Brake Colloquium Panel Discussion, (2006)
(4)M.Nishiwaki, Friction Material Properties for NVH CAE, The 31st Annual SAE Brake Colloquium Panel Discussion, (2013)
(5)Nishiwaki,M. and Yamamoto Y., A Study on Trigger of Small Friction Noise in Disc Brake Squeal, SAE Paper 2018-01-1872,(2018)
【参考】
(1)西脇正明, ブレーキ鳴き,自動車技術, 43,12,88,(1989)
(2)西脇正明, ブレーキ鳴きの摩擦によって生じる騒音,トライボロジスト学会誌,
61,7,443,(2016)
(3)西脇正明,ブレーキノイズに関する研究(第5報,理論の体系化),日本機械
学会論文集C, p.1782, Vol.56, No.527(1990-7)
【内容】
10:00-11:45(質疑込み)
(1) ブレーキ鳴き研究の歴史と現在の技術課題
1. はじめに
2. 初期のブレーキノイズ解析
3. 動的不安定システムの解析
4. ブレーキ鳴きのFEM 解析
5. 摩擦材の特性
6. 設計における戦略の策定
7. まとめ
12:45-13:40(質疑込み)
(2) ディスクブレーキ鳴きのFirst Order Analysis(一次解析)
1. ブレーキ鳴きの技術課題とFOAの必要性
2. ブレーキ鳴き発生時の振動モード
3. 一次解析FOAモデルの運動方程式
4. FOAモデルでの検証
5. パッドの接触点の及ぼす影響
6. 考察とまとめ
13:50-15:00(質疑込み)
(3) 境界条件の改良
1. ブレーキ鳴きについての理解
2. FOAによる動的安定設計
3. 境界条件の改良
4. まとめ
15:10-16:20(質疑込み)
(4)ブレーキ鳴きのFEM解析と摩擦材料特性
1. ディスクブレーキの鳴き解析
2. 材料特性に関する研究
3. CAE用の材料特性
4. まとめ
16:30-17:00(質疑込み)※時間があれば簡単に紹介
(5) ディスクブレーキ鳴き発生要因に関する実験検証
1. 実験装置の設計
2. 実験結果
3. 理論解析
4. 計算結果
5. まとめ
【講師】
西脇正明(元自動車会社,元大学教員)
【定員】
20名 32名
【聴講料(税込)】
正員,特別員 12,000円(学生員6,000円),会員外22,000円(一般学生11,000円)
※学生員から正員資格へ変更された方は,卒業後3年間,本会講習会への聴講は学生員価格にて参加が可能です.下記申込先フォームの会員資格は「正員(継続特典)」を選択し,卒業年と卒業された学校名を「通信欄」に記載ください.
※特別員の資格(会員扱い)で行事に参加される場合,聴講料は正員の価格となります.下記申込先フォームの会員資格は「特別員」を選択し,「会員番号」に「行事参加料割引コード」(xxxxxxx-xxxx)をご記入下さい.
※「特別員行事参加無料券」を利用される場合,聴講料は無料となります。予め「特別員行事参加無料券(原本)」をご用意の上,「特別員行事参加無料券利用」としてお申込みください.その後,担当職員まで「自動返信メール」「行事参加無料券(原本)」をご郵送ください.
※協賛団体会員の方は「協賛団体一般」「協賛団体学生」を選択し,「通信欄」に協賛団体名をご記載ください.
【申込方法】
以下のURLより1名ずつお申込みください.
〈URL〉https://app.payvent.net/embedded_forms/show/660cdc66240b24d712a82080
※申込締切:2024年9月27日(金)
【聴講料の支払いについて】
■聴講料については,必ず9月27日(金)までに決済をお願いします.
■聴講料のお支払いには,クレジットカード(Apple pay、Google pay含む)・銀行振込のいずれかがお使いいただけます.
■銀行振込の際の振込手数料は,各自でご負担いただきます.予めご了承ください.また、振込先の口座は申し込みごとに異なり,他の申し込みとまとめてのお支払いは出来かねます.
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■原則として,お支払い完了後はキャンセルのお申し出があってもご返金できませんので何卒ご了承ください.
【領収書について】
■領収書のお宛名には参加者の氏名が自動で記載されます.ご所属先を宛名に追加する場合は申込フォームの”領収書のお宛名”欄に記載をお願い致します.(こちらに氏名を入力しますと、宛名に氏名が重複しますのでご注意ください)
■領収書はPayventからのお支払い完了メールに記載されているURLよりダウンロードいただけます.
【問合せ先】
〒162-0814 東京都新宿区新小川町4番1号 KDX飯田橋スクエア2階
一般社団法人 日本機械学会 交通・物流部門(担当職員 中嶋)
電話:03-4335-7614 E-mail:y.nakajima@jsme.or.jp