一般社団法人 The Japan Society of Mechanical Engineers

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日本機械学会関西支部 第327回講習会 設計に使える熱流体解析の基礎と応用 (各種シミュレーション技術の適用事例紹介とデモ展示付き)

2013年9月24日 - 2013年9月25日 | 関西支部講習会

(協 賛)
日本ガスタービン学会,可視化情報学会,計測自動制御学会関西支部,精密工学会関西支部,システム制御情報学会,日本金属学会関西支部,日本計算工学会,日本材料学会関西支部,日本流体力学会,日本塑性加工学会関西支部,日本マリンエンジニアリング学会,化学工学会関西支部,日本化学会,日本伝熱学会,日本航空宇宙学会関西支部,溶接学会関西支部,日本船舶海洋工学会,日本冷凍空調学会,日本燃焼学会,日本鉄鋼協会関西支部,自動車技術会関西支部,ターボ機械協会,日本バーナ研究会,滋賀経済産業協会,京都工業会,奈良経済産業協会,兵庫工業会,大阪科学技術センター 

【開催日】
2013年9月24日(火)9:00~17:30
       25日(水)9:00~16:30

【趣 旨】
製品あるいは要素技術の開発期間の短縮,高精度化が進み,設計現場における熱流体解析の重要性が増してきています.そこで,若手技術者,開発者が現場において熱流体解析を行なううえで必要な基礎理論,設計現場でのモデル化の考え方の講習,ソフトメーカーによる汎用ソフトウェアの概要,実際の適用事例の紹介を行います.さらに,ソフトウェアのデモ紹介などを通じて実際の操作法を体得していただき,さらに理解を深めていただくよう企画しました.設計,開発部門などで熱流体問題に取り組もうとされる方は是非ご参加下さい.

【題目・内容・講師】
9月24日(火)
(1)9:00~10:30 乱流の数値解析の基礎
大阪大学 大学院工学研究科 梶島岳夫
機械工学に関連する乱流現象も一般にはナヴィエ・ストークス方程式に支配されるが,これを直接計算することは非現実的なことが多く,RANS, LESなどの多様な乱流モデルがあり,それぞれに応じた計算法が存在する.本講では,物理モデルの基本的な考え方と特色について,数値計算法と関連づけて概説する.

(2)10:40~12:10 乱流の数値解析の応用(伝熱も含むモデル化)
大阪府立大学 大学院工学研究科 須賀一彦
熱流動場のCFD解析についての注意点や乱流熱流動モデルについての基礎から最新の話題まで丁寧に解説する.そして,応用計算をするにあたって実用の観点からは,何処に注意したらよいか,どういう場合に何を選択したら良いかの指針を示す.

(3)13:10~14:00 乱流に関連した適用事例の紹介(1)
ソフトウェアクレイドル 梅原孝年
熱流体解析の大きな活用分野として熱マネジメント問題がある.多くの場合乱流伝熱に基づく解析が行われるが,その結果を設計にどのように生かすかというところで躓くことは多々起こり得る.本題では電子機器の熱マネジメントを中心として,設計活用例を紹介する.

(4)14:00~14:30 (解説付きデモ展示)
ソフトウェアクレイドル
構造格子系汎用三次元熱流体解析システムSTREAM,電子機器筐体,放熱部品の熱解析専用パッケージ熱設計PACの解説付きデモ展示を行う.

(5)14:40~15:30 乱流に関連した適用事例の紹介(2)
CD-adapco 前田茂稔
乱流モデルの中でもRANS系,RSM系,非定常RANS,LES系など様々な乱流モデルを使用した具体的な適用事例を紹介する.適用事例は車両空力のみならず,空力騒音,回転機械,汎用産業機械等様々な分野を幅広く紹介する.

(6) 15:40~16:30 乱流に関連した適用事例の紹介(3)
NUMECAジャパン 竹腰善久
Non Linear Harmonicなどの,ターボ機械独特の解析手法について説明する.さらに蒸気タービン・ガスタービンをはじめとする主要な流体機械における解析事例を紹介し,設計への適用および最適設計について説明する.

(7)16:40~17:30 乱流に関連した適用事例の紹介(4)
アンシス・ジャパン 藤井 明
汎用CFDソフトには多数の乱流モデルが搭載されており,計算対象に応じた適切なモデルを使用することが可能であるが,ここでは特にターボ機械の内部流れへの適用例を紹介する.また,音響解析,非定常解析等への適用事例についても紹介する.

9月25日(水)
(8)9:00~10:30 粒子・流体混相流の数値解析の基礎
大阪大学 大学院工学研究科 田中敏嗣
離散粒子モデルを用いた粒子・流体混相流の数値解析法について概説する.ここでは,とくに局所平均化された流体流れ場と粒子運動解析手法であるDEMをカップリングするモデルの基礎と解析手法について述べる.また,本手法の高濃度粒子流動化挙動解析への応用例についても紹介する.

(9)10:40~12:10 気液二相流の数値解析の基礎と応用
大阪府立大学 大学院 工学研究科 高比良裕之
気液二相流における界面の追跡または捕獲手法について概説する.また,界面捕獲法の一つである Level Set法を用いた非圧縮性気液二相流の解析手法とGhost Fluid法を用いた圧縮性気液二相流の解析手法について紹介する.さらに,キャビテーション気泡の崩壊現象における界面での相変化の取り扱いについて述べる.

(10) 13:10~14:10 多相流に関連した適用事例の紹介(1)
アンシス・ジャパン 藤井 明
汎用CFDソフトでは計算対象に応じた種々の多相流モデルが使用可能である.これらを用いた多相流への応用事例,例えば液滴の微粒化,気泡流(曝気槽),紫外線殺菌の解析などを紹介する.

(11)14:20~15:20 多相流に関連した適用事例の紹介(2)
ヴァイナス 福地 建
密度ベースソルバの前処理マトリクスに工夫を施すことにより可能となった解析事例として,気液混相流の有限の音速を考慮したターボポンプでの旋回キャビテーションと,水-蒸気の実在状態方程式を考慮したフラッシング流によるチョーキング現象の流動数値解析を紹介する.

(12)15:30~16:30 多相流に関連した適用事例の紹介(3)
CD-adapco 前田茂稔
多相流モデリング手法として,VOF,Euler多相流,ラグランジェ粒子,DEM粒子を使用した適用事例について紹介する.電磁場や移動物体等,他の物理モデルとの併用により,より複雑な解析体系における事例も合わせて紹介する.

【定 員】
100名

【申込締切】
9月17日(火)(定員に余裕があれば,2日前まで申込を受け付けます)

【申込方法】
関西支部ホームページ(http://www.kansai.jsme.or.jp/)より申込みができますので,ご利用ください.郵送,FAXまたはE-mailの場合は「関西支部第327回講習会申込」と題記し,(1)氏名・会員資格,(2)勤務先・所属部課名・住所,(3)通信先,(4)所属学協会名,(5)送金方法・送金額(内訳)・送金予定日および請求書の要・不要,(6)1日のみ参加の場合は参加日を明記のうえ,関西支部宛お申し込み下さい.聴講料は後日送付する請求書に記載の銀行口座または郵便振替口座宛ご送金下さい.現金書留または当日支払いも受け付けます.

【その他】
(1)申込受付後,聴講券をお送りしますので両日とも必ずご持参下さい.
(2)協賛学協会員の方も本会会員と同様にお取り扱い致します.
(3)受講をキャンセルされる場合は2日前までにご連絡願います.2日前までにご連絡のない場合は聴講料をお支払いいただきます.

会場
大阪科学技術センター 8階 中ホール
(大阪市西区靱本町1-8-4/(06)6443-5324(代)/地下鉄四つ橋線「本町」駅下車28番出口北へ400m)
参加登録費

【聴講料】
〔2日間の参加の場合〕
会員30000円(大学,官公庁関係15000円,大学院生・学生4000円),会員外50000円(会員外学生8000円).
〔1日のみの参加の場合〕
会員20000円(大学,官公庁関係10000円,大学院生・学生4000円),会員外30000円(会員外学生8000円).
なお,学生は参加日数にかかわらず同一料金です.

申し込み先

一般社団法人日本機械学会 関西支部
〒550-0004 大阪市西区靱本町1-8-4 大阪科学技術センタービル内
TEL:06-6443-2073 FAX:06-6443-6049 
E-mail:info@kansai.jsme.or.jp 
※講習会の申し込みに際しお届けいただいた個人情報は,聴講券の送付,当支部からのご連絡にのみ使用させていただきます.

問い合わせ先

申込先に同じ。

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