第18回神奈川フォーラム 「明日の人材を育てるために我々に何ができるか」
(共 催) 神奈川県産業技術センター
【開催日】
2013年7月26日(金)13:30~16:50
【趣 旨】
鉱物資源と農地の乏しい我が国において一億人を超える国民の豊かさを支えるには,高い技術力を駆使した工業生産が不可欠である.これを支える人材に対する産業界からの要求は年々高まっているが,大学への入学者のレベルは横ばいないしは低落気味で,先が見通せる状況にはない.機械化,自動化が当たり前になり,労働力の安い国々で生産された工業製品が身の回りに溢れ,一方で技術への信頼が揺らいでおり,工学の若者に対する吸引力が失われつつあることがその一因である.身の回りのものの電子化・ブラックボックス化や遊びの中のバーチャルが占める割合の増加が,若者の体験不足を引き起こしていることも無視できない.
我が国の技術発展は,「カイゼン」で象徴されるように,広い底辺から積み上げることによって達成されてきた.今後もこの型を発展させることが,我が国の社会構造から見ても妥当である.このために,若者の理科離れ・工学離れを解消することが必要であり,これまでにもさまざまな活動が行われてきている.しかし理工系離れは依然として続いている.高校生に対する大学や企業を巻き込んだ教育活動と若年層に向けて行われている啓蒙・広報活動について話題提供をいただき,それを踏まえて日本機械学会やその構成員に何ができるかを議論したいと思います.
【次 第】
話題提供
(1) 高校生に対する工学への興味の喚起(横浜国立大学で進める企業技術者との協働の取組)森下 信(横浜国立大学教授)
(2) SSH事業における高大連携・企業連携について 中垣 匡(県立神奈川総合産業高等学校校長)
(3) 女性技術者/研究者って?—リアルな声をリケジョに届けています 塚田 竹美((株)本田技術研究所 四輪R&Dセンター)
(4) 神奈川ブロックとその参加団体による小中高生に対する広報活動 原村 嘉彦(神奈川大学教授)
(5) 若手技術者に求められる能力と企業内研修 小川 俊昭((株)IHI 技術開発本部技術研修所所長)
総合討論
【定 員】
70名