Designシンポジウム2010
社会環境の急速な変化は,私たちが生み出し続ける人工物の在り方にも大きな変革を求め始めています.
製造から廃棄に至る人工物ライフサイクル全般において,これまで以上の高付加価値を創出し得る「持続可能な成長のメカニズム」を早急に実現することは,今や我々にとって必須の課題です.
しかしこの目的達成にあたって解決を要する諸問題は,従来の縦割り型ディシプリンに基づくアプローチでは解決することはもちろん,その態様を把握することすら困難であることが指摘されています.すなわち,設計やデザインと呼ばれる問題領域においては,このような状況を打破するための,領域横断的な知識の活用と多様な形態による協同による新たな取り組みが強く求められています.
以上の背景のもと,多様な専門や立場の研究者,設計者,デザイナー,技術者などの多様な参加者による講演や議論を通して,"Design"という共通の問題に対する理解を深め,学術的,実践的な新たな横断の加速,日本における設計とデザインを統合した研究の中心となるコミュニティーの形成をめざし,Designシンポジウム2010を開催致します.
本シンポジウムでは,一般講演のみならず,基調講演・招待講演など多様な企画による「議論の場の形成」を目指します.
本シンポジウムをより有意義なものとするため,多数の皆様の積極的なご参加をお願いいたします.