【開 催 日】
2013年12月6日（金）　14：00～15：00

【講　　師】
福井工業高等専門学校　機械工学科　教授　加藤寛敬

【概　　要】
機械摺動部品の摩擦摩耗の低減は、環境・エネルギー問題の最重要課題の一つです。一方、摩擦摩耗の影響を受けた材料表面は、巨大塑性ひずみ、相手材からの移着、摩耗粉の凝着、環境との化学反応などにより、バルク（母材）と全く異なる特異な物性を示します。特に、局部的な巨大ひずみにより、結晶粒がサブミクロン／ナノメートルオーダーまで微細化された超微細組織が摩擦表層に生成されることが知られています。したがって、摩擦表層は、高硬度で耐摩耗性に優れたユニークな高機能材料表面とも言えます。本講演では、摩擦塑性ひずみや材料移着、ナノ粒子の摩擦焼結、さらには超強加工により作製したバルクナノメタルの摩擦表層の特異なトライボメタラジー（tribo-metallurgy、摩擦摩耗と金属学）についての研究を紹介します。

【定　　員】
100名