東北地区特別講演会 動画像処理の最先端
2010年9月17日 | ロボティクス・メカトロニクス部門特別講演会主催No.10
【プログラム】
(1)16.00~16.50 「実写3次元映像の生成と処理」
講 師 山崎 俊彦(東京大学 大学院情報理工学系研究科・准教授)
内 容
本年に入り,アバターを始めとする3D映画が流行している.また,テレビやカメラ,ゲーム機やテーマパークに至るまで3Dを目玉にした新商 品・新サービスが目白押しである.しかし,従来のコンテンツはCGで生成したもの,もしくは奥行き情報や視差情報を付与しただけのものが多い.それに対 し,我々は多視点映像から人物など実世界の3次元動物体を3次元メッシュシーケンスとして表現する試みを行っている.これにより,ユーザは360度自由な 視点から映像を視聴することが可能となる.また,3次元映像の実用化に向けて,符号化や編集,検索,動き解析などの応用技術についても研究している.本講 演では,それらの概要について紹介する.
(2)17.00~17.50 「高フレームレート動画像処理」
講 師 小室 孝(東京大学 大学院情報理工学系研究科・講師)
内 容
従来のマシンビジョンシステムは,主にカメラの制約から,撮像フレームレートがビデオレート以下に制限されていた.ビデオレートを超える高フ レームレートの動画像を用いることで,安定した物体トラッキングや,動物体の三次元センシングなどが実現され,画像処理の新しい応用が可能となる.本講演 では,高フレームレート動画像処理を実現するシステムの開発例と,高フレームレート動画像処理の計測・センシング,映像メディア,ヒューマンインター フェースなどの分野への応用例について紹介する.