一般社団法人 The Japan Society of Mechanical Engineers

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基礎教育講習会‐エンジン技術の基礎と応用(その27)【定員のため受付終了致しました】

2014年11月14日 | エンジンシステム部門研究発表講演会No.14

【協賛(予定)】
自動車技術会,石油学会,日本燃焼学会,日本マリンエンジニアリング学会,日本内燃機関連合会,日本ガスタービン学会

【趣旨】
本年度の基礎教育講習会は,昨年好評だった広く深い内容を念頭に新たなテーマで企画致しました.将来のエンジン技術を担う企業の若手技術者や学生を中心に是非聴講頂き『核心を学んで革新を志す』一助にして頂ければと企画委員一同願っております.講演内容は,環境面から重要さの認識がますます強まったエンジンの熱効率向上と排気ガスのクリーン化技術について,各種損失低減の極限や最近の産学官連携による規制対応の狙いにも触れつつキーポイントとなる事項を各講師の豊富な知見にもとづき解説して頂きます.
なお,昨年度に引き続き,本年度も東京会場にて1回のみの開催となります.

【題目・講師・司会】
[司会:相澤 哲哉 明治大学] ≪午前≫
9.00‐9.05/挨拶 基礎教育講習会企画委員会 委員長 三原 雄司(東京都市大学)

9.05‐10.20/(1)2030年の自動車用エンジン展望
自動車用動力源の歴史,現状を簡単に述べ,熱効率の基礎と,主にICE(内燃機関)単体での熱効率が,各種の改善手法によりどこまで改善可能かを予測する.次に回生システムとの組合せでピーク効率や,モード燃費がどうなるかも予測する.また,ICE以外の動力源との比較をLCA(ライフサイクルアセスメント)の視点から行う.
講師; 元・日産自動車(株)村中 重夫

10.30‐11.45/(2)乗用車からF-1まで―エンジン用滑り軸受の損傷との戦い 
四輪エンジンで使われるすべり軸受は,人間の関節に相当し、荷重を滑らかな動きで支える役目を担います.低速から高速まで,小さな荷重から大きな荷重まで,車のライフサイクルを終えるまで摩耗して機能を失うこと無く支え続けることが求められます.アスリート達を見てみると,強靭な筋肉の鍛錬と共に必要なことが,その力を滑らかに伝える関節の動きがとても大切と言われています.高速で走る,長距離走る,ジャンプ着地して衝撃を受け止める,急に方向転換する,いずれも関節に大きな負荷がかかり,故障の要因となります.実はエンジン用の軸受も,この人間の関節のように,エンジンの高性能化に伴ない故障との戦いの歴史を長年繰り返してきました.機械と人間,進化に伴なう同じ悩みを抱えているのですね.本講演では,エンジン用滑り軸受の基礎概念から,エンジンの進化と共に進化してきた軸受について紹介したいと思います.
講師;(株)本田技術研究所 四輪R&Dセンター  町田 恭一

≪午後≫
12.50‐14.05/(3)乗用車ディーゼルエンジンの排気ガス規制動向とクリーン化技術開発の取組み
乗用車ディーゼルのメッカである欧州市場において2017年から導入されるRDE(Real Driving Emission)規制に適合させるため,世界中の自動車メーカがDeNOxシステムの開発を進めている.SUVや大型乗用車では尿素SCR触媒をDPFに装着させたSCRF,中型以下ではNOx吸蔵還元触媒(NSR)の進化を基本に,NSRに吸蔵したNOxからNH3を生成しSCR反応に利用したP-SCRや排気燃料添加によるDiAirなどがある.CO2削減に伴う排気温度低下に対し電気加熱触媒の導入も始まった.ここでは,これに至る背景を含め最新の開発動向を紹介する.
講師; トヨタ自動車(株)エンジン先行制御システム開発部 主査 福間 隆雄

14.15‐15.30/(4)排気計測の基礎および粒子計測技術について
環境問題への取り組みが本格化した1960年代,排出ガス規制適合に向けた排気計測の重要性が増し,それに伴い計測技術・計測装置も進化してきた.排気計測は,エンジン単体から触媒性能制御の適合にまで利用され,自動車の環境負荷低減技術を確立するまでになってきた.また最近では,温暖化・エネルギー問題が議論され,燃費も重要テーマに加わり,排気計測は更に重要な位置づけとなってきている.その一端を担う計測装置も,安定性・再現性などの高精度化への要求に対して、改良技術や最新技術を取り入れた計測法の開発がされてきた.本講では,各種分析計の原理から多様化する排気計測技術について,排出ガス・粒子計測までを体系的に解説する.
講師;(株)堀場製作所 東京セールスオフィス  木原 信隆

15.40‐16.55/(5)火花点火機関の異常燃焼について
火花点火機関の熱効率改善のため,過給や高圧縮比化が行われている.これを阻むのが,ノンキングやプレイグニッションなどの異常燃焼である.この課題には,これまで多くの研究がなされてきたにもかかわらず,その現象は十分に解明されていない.ただし,今日の計測技術や数値解析技術の進歩により,従来より明らかにされた部分もある.それらについて,従来の研究事例の説明と,千葉大学において実験と理論の両面から考察を行った事例について紹介する.
講師; 千葉大学大学院工学研究科 教授 森吉 泰生

16.55‐17.00/閉会挨拶 基礎教育講習会企画委員会 幹事 神山 栄一(トヨタ自動車(株))

【定員】
60名,申込先着順により,定員になり次第締切ります.

【申込締切日】
2014年11月4日

会場
(株)堀場製作所 東京セールスオフィス エクセレントホール
[東京都千代田区神田淡路町2-6,神田淡路町2丁目ビル /電話(03)6206-4722/JR中央・総武線「お茶の水」駅徒歩5分,丸の内線淡路町駅徒歩3分]
会場URL
http://www.horiba.com/jp/contact-us/
参加登録費

会員15,000円(学生員5,000円),会員外25,000円(一般学生7,000円),いずれも教材1冊分の代金を含みます.尚,協賛団体会員の方も本会会員と同じ取り扱いとさせていただきます.

【教材】
講習会に参加されず教材のみご希望の方は1冊につき会員3,000円, 会員外4,000円.教材のみを入手ご希望の方は https://www2.jsme.or.jp/fw/index.php?action=kousyu_index
よりお申込み下さい.

申し込み先

本会ホームページhttp://www.jsme.or.jp/kousyu2.htmよりお申込みください.または,本会ホームページhttp://www.jsme.or.jp/gyosan0.htmより行事申込書をプリントいただき,必要事項をご記入の上,FAX03-4335-7617でもお受けしております.開催日の10日前までに聴講料が着金するようにお申し込み下さい.以降は定員に余裕があれば当日会場受付とさせていただきます.聴講券発行後は取消しのお申し出がありましても聴講料は返金いたしかねますのでご注意願います.

問い合わせ先

一般社団法人 日本機械学会
(担当職員 加藤 佐知子)
電話03-4335-7614

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