一般社団法人 The Japan Society of Mechanical Engineers

メニュー

日本機械学会関西支部 ステップアップ・セミナー2014 イノベーションと価値創造のための技術経営

2014年11月25日 | 関西支部特別講演会

(協賛)
日本ガスタービン学会,可視化情報学会,計測自動制御学会関西支部,精密工学会関西支部,システム制御情報学会,日本金属学会関西支部,日本計算工学会,日本材料学会関西支部,日本流体力学会,日本塑性加工学会関西支部,日本マリンエンジニアリング学会,化学工学会関西支部,日本化学会,日本伝熱学会,日本航空宇宙学会関西支部,溶接学会関西支部,日本船舶海洋工学会関西支部,日本冷凍空調学会,日本燃焼学会,日本鉄鋼協会関西支部,自動車技術会関西支部,ターボ機械協会,日本バーナ研究会,滋賀経済産業協会,京都工業会,奈良経済産業協会,兵庫工業会,大阪科学技術センター,日本技術士会近畿本部

【日時】
2014年11月25日(火) 09:10~17:00

【趣旨】
金融緩和政策の見直しにより新興国経済の成長が鈍化しており,一方,日本国内においては消費増税の影響で国内需要の反動減が懸念されています.このような中,アベノミクスの第三の矢である「成長戦略」を実行するための要は,新分野のイノベーションであるといわれています.
今や日本は技術立国というよりも,イノベーション立国になることが世界で生き残る唯一の道だといわれていますが,具体的なイノベーションへの実現プロセスが必ずしも明確になっていないのが現状です.大きな経済効果をもたらすイノベーションを実際に引き起し,顧客価値の創造を実現するために,今までの企業の技術経営にはどのような視点が不足していたのか,そして今後はどのような活動指針が必要なのかを,もう一度考えるときではないでしょうか.
一国の経済成長を担う主要な組織体が民間企業である限り,企業内技術者は企業の技術経営に対して無関心ではいられません.また,昨今は産学官連携によるオープンイノベーションが価値創造の源泉となっており,大学や研究機関の研究者といえども技術経営を疎かにできません.本セミナーでは以上のような観点から,イノベーションを目指した技術経営を実践している企業を紹介し,イノベーション実現の事例を提供します.経営者,技術マネジャー,中堅・若手技術者などの方々はもとより,学生や教員の皆様にも有益な内容となっていますので,多数ご参加くださいますようお願いします.

【キーワード】
イノベーション,価値創造,技術経営

【プログラム】
09:10~09:15 開会挨拶
日本機械学会関西支部 副支部長 野村 剛

09:15~10:45 【基調講演】イノベーションの理由
イノベーションはどのように生み出されるのか.こう問われた人の多くは,イノベーションの源となる革新的な技術やアイデアが生み出される過程に目をむけるだろう.だが,イノベーションの実現には,(少なくとも)もう一つ重要な過程がある.革新的な技術が商品となり,事業化されるために必要な資源が投入されていく過程である.本講演では,後者に目をむけ,大河内賞を受賞した日本企業の事例を題材にして,イノベーションが実現される過程とはどのようなものなのかについてお話ししたい.
京都大学 大学院経済学研究科 教授 武石 彰 氏

10:55~12:00 エレクトロニクス分野の新規事業創出-事例研究と,開発リーダーの投入のあり方-
エレクトロニクス分野の新規事業創出に関して,電気製品に使われるデバイスやその生産に使われる設備について,トップダウン,ボトムアップ戦略形成プロセスを対象として,量産に至った成功事例を調査した.そこから導かれるキーとなる9つの共通事項について述べると共に,それぞれの戦略形成プロセスで重要な役割となる開発リーダーについて,資質や能力,投入のあり方についての分析結果について述べる.
パナソニック(株) 常務取締役 モノづくり本部長 野村 剛 氏
13:00~14:00 ものづくりイノベーションとして見た「ポキポキモータ」
電磁誘導の発見から80余年が過ぎ,モータの高性能に関する日本の技術は世界をリードする反面,安価なものづくりはアジアに先行を許している.三菱電機は,「モータは丸い」という概念を打ち破り,作りやすさに拘った「ポキポキモータ」を1995年にリリース.FA,自動車,家電,ビルの分野に展開してきた.自動化に向いたものづくりの特徴から,グローバルに生産を拡大しつつも日本国内の生産を維持できた.ものづくり革新のヒントとして捉えている生産設計と自動化,変化への対応について紹介する.
三菱電機(株) 生産技術センター モータ製造技術推進部 部長 秋田 裕之 氏

14:10~15:10 青紫色レーザ用窒化ガリウム基板の開発
窒化ガリウム(GaN)半導体結晶基板は,ブルーレイ等の次世代型光ディスクシステム実現のために必要な,青紫色レーザの製品化に不可欠であると言われてきた.しかし,2000年初頭,そのようなGaN結晶基板も製造プロセスも存在していなかった.これに対し,社内の保有技術を横展開し,独自の発想を組み込み,壁を乗り越えてGaN基板開発に成功し,世界初の量産化を実現した.当時の環境および要因について言及しながら事例紹介する.
住友電気工業(株) エレクトロニクス事業本部 NEWS 主幹 元木 健作 氏

15:20~16:20 乾坤一擲のスパコン;数値風洞(NWT)
今は昔,1993年に数値風洞という名のスパコンが稼動した.実に計算機の開発は,かくあるべし,という数値風洞の苦悩と賞賛を紹介し,ユーザの主導とメーカーの発奮興起がなければ,一国の産業界の製品開発にインパクトを与え,ひいては,経済成長の一翼を担う計算機は生まれないことを述べる.さらに技術者の意気と経営者の号令が共振することが計算機開発においても大切であることを合わせて語りたい.
(株)富士通研究所 顧問(フェロー) 高村 守幸 氏

16:20~16:50 全体質疑
司会 関西支部第5専門部会 部会長 小澤 守

16:50~17:00 閉会挨拶
日本機械学会関西支部 支部長 小澤 守

【定員】
100名

【申込締切】
2014年11月18日(火)(締切後でも定員に余裕があれば受け付けますのでお問合せ下さい)

【その他】
(1)申込み受付後,聴講券をお送りしますので必ずご持参ください.
(2)協賛学協会員の方も本会会員と同様にお取り扱いいたします.
(3)受講をキャンセルされる場合は2日前までにご連絡願います.2日前までにご連絡のない場合は聴講料をお支払いいただきます.
(4)CPDポイント登録致しますので機械学会会員(個人)の方は必ず会員証カードをご持参下さい
※お申込みの際にご提供いただいた個人情報は,当該行事の運営業務のために利用するほか,当支部が主催する講習会・セミナーのご案内のために利用させていただきます.今後のご案内が不要の場合はお知らせください.

会場
大阪科学技術センター 8階 中ホール
大阪市西区靭本町1-8-4/電話 06-6443-5324(代)
地下鉄四つ橋線「本町」駅下車,28号出口北へ400m靭公園北側
参加登録費

【聴講料】
会員 10,000円(学生 2,000円),会員外 20,000円(会員外学生 4,000円)

申し込み先

【申込方法】
関西支部ホームページ(http://www.kansai.jsme.or.jp/)より申し込みができますのでご利用下さい.郵送,FAXまたはE-mailの場合は「関西支部ステップアップ・セミナー申込み」と題記し,(1)氏名・会員資格,(2)所属:勤務先・部課名,(3)通信先:住所・電話,(4)所属学協会名,(5)送金方法・送金額(内訳)・送金予定日および請求書の要・不要を明記の上,関西支部宛お申込みください.聴講料は後日送付する請求書に記載の銀行口座または郵便振替口座宛ご送金ください.現金書留または当日支払いも受け付けます.

【申込先】
一般社団法人日本機械学会関西支部
〒550-0004 大阪市西区靱本町1-8-4 大阪科学技術センタービル内
TEL:06-6443-2073 FAX:06-6443-6049 E-mail:info@kansai.jsme.or.jp

問い合わせ先

申込先に同じ。

イベント一覧へ