日本機械学会中国四国支部 特別講演会「日本伝統の技術と文化 -たたら製鉄と日本刀に学ぶ-」
〔共催 島根大学〕
【開 催 日】
平成26年10月15日(水)13:00~14:30
【講 師】
島根県安来市立和鋼博物館 前館長 八十致雄氏
【概 要】
たたら製鉄は、世界各地でみられた初期の製鉄法で、製鉄反応に必要な空気をおくりこむ送風装置の鞴(ふいご)がたたら(踏鞴)と呼ばれていたためつけられた名称である.たたら製鉄と並立する日本独自の和式製鋼法にたたら吹き(タタラ)があり、現在は出雲安来地方の島根県仁多郡奥出雲町で唯一製造(日刀保たたら)が行われ,日本刀や刃金の素材を製造している。通常,日本刀に使用されるのはたたら吹きにより直接製鋼された鋼(玉鋼)である。それはたたら製鉄でできたハガネを用いないと素晴らしい日本刀はできないからである。講演では,たたら製鉄の実際と,できたハガネが現在は日本刀にのみ用いられていることから,日本刀についてもそのすばらしさについて言及する.
【定 員】
80名(会員資格は問いません)