第33回イーブニングセミナー 先進ものづくりを支える加工技術と事業化のキーポイント
(共催)名古屋大学工学部機械系同窓会東山会
(協賛)精密工学会東海支部,日本設計工学会東海支部,化学工学会東海支部. 自動車技術会中部支部,計測自動制御学会中部支部,日本塑性加工学会東海支部
【開催日】
2014年12月5日(金)18:00~20:15
【内 容】
講演1: 「大学発ベンチャーの難題と遭遇するカルチャーショック」
メジェップ(株)代表取締役 山口 勝美 氏 (名古屋大学 名誉教授)
(概要) 時代が変わり大学での研究成果を使ってベンチャーを始めることが推奨されるようになって久しい.しかし,大学ではベンチャーをやるために研究をしている訳ではないので,研究成果そのままではベンチャー事業をやっても上手く行くとは限らない.当然,技術を事業に向いたものに転換していく必要がある.また,工学の中でも,機械工学は実学と言われているものの,それでも,大学人として当然と思う常識・価値観でことを進めてもかなりの違和感があり,実業人と対すると意外と大きなカルチャーの違いがあることに気付かされる.本講演では,ユニークな研究をしたいという一途な考えから大学で始めた二つの研究をまず紹介する.それを基に思いかけず始めてしまったベンチャーの10年を超える未知で,新鮮で,苦難の異体験,そこで気付くプロフェッサーとアントレプレーナーの間に立ち塞がるカルチャーの違いを具体例を挙げてお話する.
講演2:「エネルギ産業における特殊鋼製品の開発動向ともの作り」
大同特殊鋼(株)加工・成形プロセス研究室 室長 藤原 正尚 氏
(概要) エネルギ需要はアジア・中南米を中心に急激に増え続けており,火力発電を中心として発電インフラの導入が着々と進められている.一方で,発電設備自体の発電効率を高め,省エネルギ化とCO2排出量の削減を実現する必要があり,高温・大型化を主とした高効率発電技術の開発が求められている.このような状況下で,発電機の主要な構成部品を成す特殊鋼製品に対しては,高温強度をはじめとした各種強度特性の向上が望まれており,用途に応じて様々な材料開発が進められている.本講演では,発電設備を中心にエネルギ産業機器の現状と開発動向を述べ,主要部品に用いられる特殊鋼材料・製品の開発状況を説明する.また,特殊鋼製品のもの作り技術についても言及し,特に鍛造・切削における技術開発の動向と今後の方向性について紹介する.
【申 込 締切】
2014年11月21日(金)
【定員】
60名
【申込方法】
東海支部ホームページ(http://www.jsme.or.jp/tk/)からお申込みください.詳細はホームページをご覧ください.ハガキ,FAX,E-mailにてもお申込みできます.「東海支部第33回イーブニングセミナー申込み」と題記し,(1) 氏名,(2) 参加券送付先(勤務先か自宅かを明記),(3) 勤務先(所属先)名称・所属部課名・所在地,(4) 電話番号・FAX番号・E-mailアドレスをご記入の上,下記までお申込みください.
【企画幹事】
名古屋大学 新井史人