一般社団法人 The Japan Society of Mechanical Engineers

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日本機械学会連続講座「法と経済で読み解く技術のリスクと安全~社会はあなたの新技術を受け入れるか~」第2期・第7回 講演 次世代モビリティとITS,そして自律走行の社会実装について

2015年1月23日 | 法工学専門会議特別講演会

【開催日】
2015年1月23日(金)17.30~19.30

【第2期・第7回 講師】
鈴木高宏 (東北大学未来科学技術共同研究センター)

【第2期・第7回講演趣旨】
DARPA ChallengeやGoogle Carで目にするように,自動運転ないし自律走行するいわばロボットカーの実用化が注目されている.先般,わが国においても安倍政権が2020年東京五輪に向けての実用化を目指し,SIP(戦略的イノベーションプログラム)における主要テーマの一つとして国を挙げての研究開発が始まっている.
講師は長崎県五島列島における「長崎EV&ITSプロジェクト」では,EV(電気自動車)とITS(高度交通システム)の実導入・実運用プロジェクトの推進を担当した.EVは走行距離や充電の点で普及に課題があるとされるが,限られた地域内で必要十分なインフラ整備を施し,必然性のある用途に用いれば十分に普及の余地はあることが示される.従来のガソリン自動車の代替としては走行距離が課題となる一方,域内交通手段としてであれば適した活用可能性がある.その点で近年国土交通省で推進されている超小型モビリティでは,高速走行をしないことによる軽自動車の衝突安全基準等の緩和という規制側からの側面と,従来一人乗りに限り認められてきたミニカー(原付四輪)規格に対する二人乗り化ニーズ対応というユーザ側からの側面との両面がある.また,EVにおける従来自動車にない新たな価値として,エネルギーを運び災害時等に他へ供給できることが挙げられるが,現行制度下では電気の売買は自由にはできない.この他にも,EVに関連して充電インフラの整備や再生可能エネルギー普及に関しては法規制との関連が多い.また,ITSに関しても様々な法規制が関係する.自動運転・自律走行についても,技術的には90年代にほぼ完成していた一方で,法規制の点でこれまで実用化が果たせてこなかった側面がある一方,Google Carやアイサイトなどの技術の顕現により一般市民への啓発とニーズの顕在化が果たされ,今の流れができたとも言える.
本講座ではこうした事例を俯瞰しながら,自動運転・自律走行の実用化をはじめとする先端技術の社会実装における課題と展望について議論したい.

【本連続講座の開催主旨】
福島第一原子力発電所の事故は技術の安全性に対する人々の信頼を失わせた.しかし,技術なしに現代社会は成り立たない.また,介護ロボットのような新技術は私たちの生活の質を向上させることが期待される.一方で,技術にはリスクがつきまとう.介護ロボットの誤作動で被介護者が死傷することもあり得る.社会に利益をもたらすとともに,リスクを内包する技術はどのような条件の下で社会に受け入れられるのだろうか.リスクが現実化したとき,技術者の責任は問われるのだろうか.今,新技術の開発に従事する技術者の胸に去来するこのような疑問に,現在の法制度のみならず,法と経済学,正義論なども視野に入れて,体系的に答えようという野心的な試みからこの講座は生まれた.技術のリスクと安全に関心のあるすべての技術者に是非聴講していただきたい.

会場
日本機械学会 会議室(東京都新宿区信濃町35 信濃町煉瓦館5階)
参加登録費

無料

申し込み先

【新規申込方法】
日本機械学会連続講座参加申し込みと題記のうえ,(1)氏名,(2)会員・非会員(会員の場合会員資格・会員番号),(3)学校又は勤務先,(4)連絡先(電話番号,e-mailアドレス)を明記の上,下記申込先までE-mail又はFAXにてお申し込みください.なお,一度申し込みを受付し登録をされた方は,それ以降の講座に継続的に出席出来ますので,毎回申し込みをする必要はありません.

問い合わせ先

【問合せ・申込先】
日本機械学会事業企画グループ 担当 荒木弘尊
電話(03)5360-3506/FAX(03)5360-3508/E-mail: nedoproj-lt@jsme.or.jp

関連サイト
http://www.jsme.or.jp/InnovationCenter/nedoproj-lt/

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