イブニングセミナー(第182回) 「環境問題にも役立つ光通信技術」
【開催日】
2015年3月25日(水)18.00~20.00
【趣 旨】
技術はいま,資源,環境問題をはじめ,巨大化とブラックボックス化による人間疎外の傾向に関して多くの批判にさらされている.技術が受け入れられて発展するのも,拒絶され衰微するのも,また技術者の社会的地位のあり方も,社会との深い関わりの中にあることは明らかである.われわれが新しい時代を担う責任ある技術者であろうとするならば,人間についての深い洞察を持つとともに,社会の動きを正しく見極めなければならない.技術と人間,技術と社会の関わりについて現状を理解し,将来を展望することを目的とする.
【テーマおよび講師】
スマートホンを初めとした携帯電話の普及と,コンテンツの動画化,高精細化により通信データは爆発的(20年で1000倍以上)に増加して いる.通信データの大幅な伸びに対してもコストが上がらず,どことでも安価につながることができるのは光分野の技術開発が行われてきたおかげである.超高速光通信技術の開発により高度光技術が普及し,安価に光技術を通信以外の分野へ展開されるようになった.その一例であるレーザガスセンサ技術について紹介する.温室効果ガスが環境における喫緊の課題になっている.温室効果ガスが赤外線を吸収するためであり,光の吸収量を精度良く計測できれば温室効果ガスの濃度が精度良く計測できる.基本的にはレーザガスセンサはこの赤外吸収の原理を利用している.レーザガスセンサ技術は高精度で高信頼性の技術であり微量な環境ガス計測以外の食品関係,医療関係の検査など様々な分野で応用されている.
講師:岩村英俊(NTTエレクトロニクス 営業本部副本部長)
<懇親会>
大学近くの「パブレストラン アミ」にて,講師を囲んで懇親会を行います.
会費 3 000円程度
【次回予定】
2015年4月22日(水)18.00~20.00