日本機械学会関東支部講習会「変わる!これからの機械工学」シリーズ 第1回「ビッグデータの機械工学へのインパクトを探る」【定員のため受付終了致しました】
協賛
応用統計学会,応用物理学会,オペレーションズ・リサーチ学会,可視化情報学会,計測自動制御学会,システム制御情報学会,自動車技術会,情報処理学会,情報通信学会,精密工学会,電子情報通信学会,日本応用数理学会,日本計算工学会,日本計算機統計学会,日本航空宇宙学会,日本シミュレーション学会,電気学会,日本統計学会,日本ロボット学会
【開催日】
2015年5月22日(金)9.15~17.00
【趣 旨】
情報技術その他の発達により,さまざまな種類の多くのデータを取得・蓄積し,それらを処理することが可能となってきました.大きいものではエクサバイト(260バイト)にも達する巨大なデータ集合はビッグデータと呼ばれ,これを分析することで,これまで見逃していた変化の傾向や高精度な将来予測が可能になるとして,現在,金融,流通,エネルギー,鉄道,医療などの分野で利用が始まっています.
本講習会は,「変わる!これからの機械工学」シリーズの第1回目として,このビッグデータを取り上げ,第一人者の講師の方々に機械工学技術者を対象として総論や個別事例の紹介をしていただき,ビッグデータの現状や今後の可能性,機械工学へ与える影響の将来像について学んでいただきます.
【参加対象】
・企業の若手・中堅技術者の方
・大学・大学院生の方
・ビッグデータに興味をお持ちの方
【プログラム】
9.15~ 9.20/はじめに
慶應義塾大学 理工学部 教授 植田利久
9.20~10.40/ビッグデータとイノベーション~価値創造に与えるインパクト~
東京大学 先端科学技術研究センター 特任教授 稲田修一
11.00~12.20/ビッグデータの動向~データ駆動システムへの移行~
国立情報学研究所 アーキテクチャ科学研究系 教授 佐藤一郎
13.30~14.30/鉄道におけるICT・ビックデータを活用したメンテナンスの革新~スマートメンテナンスの実現に向けて~
JR東日本 研究開発センター 上席研究員(車両技術)杉浦芳光
14.50~15.50/社会インフラ運用におけるビッグデータ活用の可能性
日立製作所 情報・通信システム社 主任技師 岩村一昭
16.00~17.00/サービス工学におけるビッグデータ活用技術
産業技術総合研究所 研究チームリーダー 本村陽一
【定 員】
30名,
申込み先着順により定員になり次第締め切ります.
【申込締切】【申し込み締め切りました】
2015年5月8日(金)
【講演概要】
(1)ビッグデータとイノベーション~価値創造に与えるインパクト~
(東京大学 先端科学技術研究センター 特任教授 稲田修一)
IoTシステムを通じて取得するビッグデータの活用により、モノづくりの方法や価値が生まれる場所が大きく変わる。講演では、ビッグデータ活用によって起こるイノベーションの概要とその本質、モノづくりへのインパクトについて議論したい。
(2)ビッグデータの動向~データ駆動システムへの移行~
(国立情報学研究所 アーキテクチャ科学研究系 教授 佐藤一郎)
ビッグデータはITにおける新しい技術であるが、機械工学を含めて、各種センサーから取得したデータを高次に分析・利活用することを可能にして、データ駆動による新しい手法を生み出す。この講演ではビッグデータの動向を概説するとともに、機械工学への応用について紹介する。
(3)鉄道におけるICT・ビックデータを活用したメンテナンスの革新~スマートメンテナンスの実現に向けて~
(JR東日本 研究開発センター 上席研究員(車両技術)杉浦芳光)
JR東日本では、近年急速に発展しているICT技術を使った鉄道メンテナンスの研究開発に取り組んでいる。これまでのICT技術、そしてビックデータを活用し、Time Based MaintenanceからConditioned Based Maintenanceへのメンテナンスの仕組みをチェンジすることにより、インフラ後のパフォーマンスを最大にし、メンテナンス業務を最適化する「スマートメンテナンス」の取り組みについて紹介する。
(4)社会インフラ運用におけるビッグデータ活用の可能性
(日立製作所 情報・通信システム社 主任技師 岩村一昭)
社会インフラの状態や利用を示すビッグデータの収集と分析に基づき、制御や維持管理を行うことを特長とするスマート社会インフラ運用について紹介する。特に、運用に必須となる情報基盤とその機能について示し、応用例として、電力需供給調整と機械工学とも関連性の深い国際基幹ガスパイプライン保守を取り上げる。
(5)サービス工学におけるビッグデータ活用技術
(産業技術総合研究所 研究チームリーダー 本村陽一)
サービス分野における生産性向上やサービス品質向上を目指すサービス工学においては、顧客理解や市場の今を知るためにビッグデータを活用する技術が必要とされる。本講演では、確率的潜在意味解析とベイジアンネットを用いたビッグデータ活用技術と事例を紹介する。
【ご注意】
(1)聴講決定者には後日聴講券をお送りしますので,当日必ずご持参下さい.
(2)聴講券発行後は,取消しのお申し出がありましても聴講料は返金いたしません.