講習会「閃きとそれを具現化する創造的設計手法の紹介」
2015年5月14日 | 設計工学・システム部門講習会主催No.15
(協 賛)日本設計工学会,自動車技術会
【趣旨】
現在は「システム」を設計しようとすると複数の分野をまたぎ大規模複雑化する技術要素を系統的に分割し,設計,統合していく必要があります.また,システムが大規模化する必然性は魅力とか価値の革新的飛躍へ繋げるためであります.そこで,人が望む欲求をどう具現化すべきかを本来あるべき姿に戻って眺めますと,ある特定の個人の“閃き”に頼らざるを得ないのが実情であります.現在まで,この“閃き”の醸成しやすい手法や環境がいろいろと考えられ,実践されて来ました.機械学会設計工学・システム部門では“ひらめきを具現化するSystems Design研究会”を設定し,活動しております.活発な議論がなされ,その中から情報発信の一つとして講習会を開催致します.
本講習会では,ホンダで行われてきたワイガヤによる思考共通と慶應大学SDM推進の”How to Make”ワークショップを実感して頂き,「創造的なアイデアを生み出す「デザインシンキング」の一部を理解して頂くことを目的とします.設計及び開発現場で設計仕様検討対応している方,また既存の設計や概念に囚われずに新しいモノやコトの開発を推進していく方,またそれらの技術マネージメントを行われる方など,幅広い方々に適した講習会と考えております.
【題 目】 (概要・詳細はhttp://www.jsme.or.jp/dsd/15-45.pdfをご覧下さい)
1. 9:45~10:00 主旨説明
司会:(株)本田技術研究所四輪R&Dセンタ シニアエキスパート内田孝尚
内容:本日の主旨と機械学会“ひらめきを具現化するSystems Design
研究会”の主旨/活動内容について説明.
2. 10:00~11:00「最初に:ワイガヤによる思考共通」
講師:東京電機大学 工学部機械工学科 先端機械コース 教授 清水康夫
内容:本田内で行われてきたワイガヤの概要とその効果としてのコンセプトの共有(思考共通)について述べる.
11:00~11:10 休憩
3. 11:10~12:10 “一般設計学と閃き“
講師:日本学術振興会学術最高顧問 吉川弘之 東京大学名誉教授
(“ひらめきを具現化するSystems Design研究会”顧問)
内容:吉川先生の閃きに対する思い
12:10~13:10 昼休み
4. 13:00~15:40「創造的設計手法としてのシステムズエンジニアリングの体験」
ファシリテーター:慶應義塾大学大学院 システムデザイン・
マネジメント研究科 特任助教 石橋金徳
内容(予定):閃きの“How to Make”
15:40~15:50 休憩
5. 15:50~16:10“研究会”の今後の活動内容説明
講師:東京大学大学院 工学系研究科 システム創成学専攻 青山和浩
宇宙航空研究開発機構 安全・信頼性推進部 角 有司
内容:閃き体系化へのアプローチ状況
6. 16:10~16:40質疑応答&Wrap Up
【定員】
40名