第124回講習会「機械工学の基礎講習会」-機能性材料と特性解析-
【趣 旨】
従来の材料では発現できなかった特性を持つ「機能性材料」は,工業品から日常生活品にいたるまで,さまざまな用途に使用されています.本講習会では,初心者の技術者および学生を対象として,再生可能材料や高硬度薄膜材料の作製方法及び機械的・化学的特性解析に関する基礎知識を習得してもらうことを目的とした内容を企画しました.機械学会会員のみならず広く一般の方々で興味,関心をお持ちの方々,多数の参加をお待ちしております.
【対 象】
材料力学・材料科学に関わる学生および社会人
【講 師】
Antonio Norio Nakagaito (徳島大学大学院ソシオテクノサイエンス研究部 准教授)
米倉 大介(徳島大学大学院ソシオテクノサイエンス研究部 准教授)
日下 一也(徳島大学大学院ソシオテクノサイエンス研究部 講師)
【次 第】
10:30~12:00
ナノセルロースの基礎と紙を原料とする高強度材料の作製:Antonio Norio Nakagaito准教授
プラスチック複合材料として注目されている高強度ポリマーナノコンポジットを作製する上で,ナノ繊維構造をもつ天然繊維を用いる重要性と意義を概説する.また,高強度複合材料を作る上で,ナノスケールにする必要性についても解説する.
13:00~14:30
金属材料の表面改質の基礎:米倉 大介 准教授
金属系機械材料の表面改質技術について概説し,その中でPVD法を用いた各種薄膜を成膜・適用する時に重要となるポイントについても解説する.
14:45~16:15
X線応力測定法の基礎と応用:日下 一也 講師
X線回折を利用した各種材料の残留応力測定法について詳しく解説する.また,大型放射光施設SPring-8で実施したナノ薄膜の内部応力測定結果についても紹介する.
【定 員】
徳島大学会場30名,遠隔講習受信会場4地点まで
【教 材】
当日配布
【注 意】
遠隔講習受信会場は最大4地点まで可能ですので,遠隔講習を希望される場合には申込をお願いします(先着順).申込後に徳島大学のTV会議システムと申込受信会場のTV会議システムとの相互接続確認を行います.