第4回講演会 「ヒトに響くキカイのデザイン」
〔協賛:電気学会東海支部、精密工学会東海支部、自動車技術会中部支部、計測自動制御学会中部支部、日本材料学会東海支部、日本設計工学会中部支部、日本塑性加工学会東海支部〕
【開催日】
2015年 11月2日(月) 14:00~16:30
【趣 旨】
高い機能を持つキカイが世界の至る所に溢れ,人々の生活を次々に変えてきました.このようにキカイの機能が充実すると,より使いやすいデザイン,ワクワクするようなデザインが求められるようになりました.さらに,これらのキカイに接することで生まれる,新しい体験や心地よい体験をデザインする時代も始まっています.今回は,身近になった「自動車のデザイン」,あるいはシリアスな「医療機器(特に,大型の癌治療機器)のデザイン」を追求するお二人のプロフェッショナルにデザインの現場をご紹介いただきます.
【題目・講師】
14:00~14:05 開会挨拶と講師ご紹介 日本機械学会東海支部 担当幹事
14:05~15:05
講演〓 『「もっといいクルマづくり」に向けたトヨタデザインの戦略とその役割』
講師: トヨタ自動車 デザイン担当役員 常務理事 澤 良宏 氏
概要: 近年価値観の多様化により、従来のニッチ商品がメジャー領域に成長し,逆に王道と言われた企画が衰退するなど,商品開発・デザイン現場ではお客様の期待を超えるために何をすべきか腐心しています。特に目に見える,手に触れる部位を担当するデザインへの期待は高く,そのデザイン戦略はますます重要になってきています.今回,トヨタが掲げる「もっといいクルマづくり」に向けたデザイン戦略とその周辺活動をご紹介します.
15:05~15:25 休憩
15:25~16:25
講演〓 『体験をデザインする(医療機器のデザイン)』
講師: 名古屋工業大学 建築・デザイン工学科 教授 井上雅弘 氏
概要: 私たちは多くのデザインされたモノに囲まれて生活しています.良いデザインとは何か?を問い直すと同時に,今のデザインに求められることを考えると,そのモノによって生ずるユーザー体験をデザインすることが重要になってきていると言えます.そうした体験をデザインするためにはデザイン思考プロセスが有効で,アイディアを視覚化し,プロトタイピングを繰り返すことで,体験を再現しブラッシュアップすることが可能になりました.今回は大型医用機器の開発を事例として,医師・技師・患者の三者の体験をデザインするために,デザイン思考プロセスによる問題解決の現状,ならびに教育の場で取り組むプロトタイピングと,その中から生まれた事例についてもご紹介します.
16:25~16:30 閉会の挨拶 日本機械学会東海支部 担当幹事
【定 員】
100名
【締 切】
2015年10月26日(月)
【企画幹事】
トヨタ自動車(株) 丹家
名古屋工業大学 北村