一般社団法人 The Japan Society of Mechanical Engineers

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特別講演会「切る、削る、磨く技術とグローバル・ブランド」  

2015年12月11日 | 北陸信越支部特別講演会

【開催日】
2015年12月11日(金)13:00~15:25

(共催)精密工学会北陸信越支部
(後援)(公財)長野県テクノ財団
    浅間テクノポリス地域センター

【講師】
藤田進(藤次郎株式会社 代表取締役社長)
磯部浩巳(長岡技術科学大学 工学部 准教授)

【講演概要及び講演テーマ】
1、開会挨拶 13:00~13:05

2、「ご馳走様の心を世界へ。 食文化への貢献」13:05~14:05
切れ味の追及によるグローバル・ブランドの確立と世界市場開拓
講師:藤次郎株式会社 代表取締役社長 藤田進 様

かつてOEM生産主体の包丁メーカーであった藤次郎株式会社は、現在、高い品質、優れた機能そして美しさを備えた包丁を生み出し続け、日本、欧米を中心とする世界市場で、ドイツなどの老舗メーカー製品に伍して、「切れ味」にこだわった「Tojiro」ブランド製品でその認知度と評価を高めている。
経営理念「世界の食文化の交流と伝承に貢献します」に示される、料理を生み出す喜びや満足感を分かち合うお手伝いをしたい、日本、そして世界の食文化を「道具」の面でささえたいという想いが、世界のトッププロとの交流とプロ向け製品の共同開発、子供たちに、より良い料理体験を提供する本格的食育用クッキングナイフの製品化に結びつき、製品力とブランド力の強化を推進している。
グローバル・ブランド確立のためのマーケティング戦略と、ブランド・イメージ「切れ味」を実現している独自技術について説明していただく。

3、「超音波振動を活用した切削・研削加工
     ~現象の可視化から実例まで~」14:15~15:15
講師: 長岡技術科学大学 磯部浩巳 先生

近年、耐熱合金やサファイヤ,炭素繊維強化樹脂などの難削材が使用されている航空宇宙機器、半導体、モバイル機器、車載部品やボディーなどの分野で超音波振動を活用した加工が検討されている。
従来の加工方法の場合、ドリル加工は、直径の二乗、三乗に反比例して困難になり、耐熱合金に対する0.3mm以下の小径ではL/D比20~30は実用的には加工が困難である。本研究では、工具や加工液を超音波振動させることで,耐熱合金への小径ドリル加工や一般砥石によるチタン合金やアルミ合金の研削を可能にした。 従来はドリルの著しい消耗のために工具を頻繁に交換するか、レーザーで下穴加工後、ドリルで仕上げるという加工方法が採用されてきたが、超音波振動させることで、ドリル寿命を3~10倍は高めることができる。
さらに、従来の工具動力計では測定できなかった超音波加工中の応力変動を、本研究で提案する超音波帯域での応力分布変動測定によって、超音波加工における切削状態を評価することができる。さらに、LED関連、モバイル機器、光学部品に使用されるガラス・サファイヤの微細研削加工への本研究の展開の可能性について説明する。

4、閉会挨拶 15:15~15:25
 ※各講演の最後に10分間の質疑応答時間を設けます。

会場
信州大学繊維学部 講義棟28番教室
会場URL
http://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/textiles/guidance/map.html
参加登録費

無料

問い合わせ先

【申込み・問合せ先】
長野工業高等専門学校 機械工学科
宮崎 忠
電話(026)-295-7053/E-mail:miyazaki@nagano-nct.ac.jp

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