第26回設計工学・システム部門講演会
2016年10月08日 - 2016年10月10日 | 設計工学・システム部門研究発表講演会主催No.16
【趣旨】
社会のグローバル化が進展する中で、さまざまな分野においてシステムの大規模、複雑化が進んでいます。一方で、モノや機能の飽和から単一商品の大量生産の時代は終わり、ユーザの多様な要求や価値感を考慮したモノつくりやサービスの提供が求められる時代に移りつつあります。設計工学、システム工学の目的も、機能やモノの製造から価値の創造へと変化し、社会や産業の構造そのものが大きく変化してきていると言えます。
特に最近のIoT(Internet of Things)のコンセプトの広がりは、単にモノとIT技術が融合するだけではなく、家電、自動車、エネルギー、ヘルスケア等の様々な分野でビジネスイノベーションを引き起こし、新たな社会価値の創造を生んでいます。またこのような社会の変化に対して、一過性のブームとして流されるのではなく、現状をしっかりと見極めながら、正しい方向へと発展させていくためにも、設計工学・システム部門の活動は、ますます重要になってきていると思います。
本講演会では、大学、研究機関、企業、あるいはユーザ等のいろいろな立場で、設計工学、システム工学に関する幅広い分野にわたる、有意義な議論や情報交換が行われることを期待しています。研究発表のセッションでは、例年通り多くのオーガナイズドセッションを企画していただきました。また企業展示では、IoT分野も含め多くの企業に展示を依頼しています。新しいアイデアは、実際にモノやサービスを体験してもらうことで、本当の価値が伝わります。D&Sコンテストでは、多くの方々に発表をしていただき、アイデアの共有の場にしたいと思っています。講演会に先立って行われる見学ツアーでは、物流における高付加価値ターミナルとして注目を集めている、ヤマト運輸の羽田クロノゲートの見学を企画しています。
ぜひ多数の皆さまにご参加いただきますよう、よろしくお願い致します。