「回転機械の振動」中国地区(広島)会場
2016年10月13日 - 2016年10月14日 | 機械力学・計測制御部門講習会主催No.16
(協 力) 新川電機株式会社
【趣 旨】
ロータダイナミクス「回転機械の振動」は,回転に伴う不釣合い遠心力,ジャイロ効果,回転軸・軸受相互作用,翼振動など多くの要因が関係し,通常の静止構造物振動とは様相を異にします。これらを系統的に理解する試みとして,「正・続 回転機械の振動」が出版され,本書発行を機に,ロータ振動の考え方の神髄や技術ポイントを著者自らが解説するセミナーを企画しました。
実務に役立つように,各種の実際的振動問題への適用事例や実践的な知識を教授します。回転機械の開発・設計者,加えて現場で運転やメインテナンス・振動診断に従事する方々を対象としています。また,ロータ振動の知見を新たに吸収されたい方,今までの経験的知識を体系的に再構成する方などにも好適です。
【題目・内容・講師】
–1日目–
09:15 開場,受付開始
09:45-11:45 「ロータ振動基礎編」
講師:松下修己(防衛大学校名誉教授,元日立製作所)
⇒ロータ特有のジャイロ効果や軸受動特性を考慮した共振や安定性について解説します。また,翼振動なども含め,回転機械の振動に関する系統的な通論です。
11:45-12:50 昼食
12:50-14:50 「すべり軸受の力学とロータ振動」
講師:小林正生((株)IHI 技術開発本部 技監)
⇒すべり軸受油膜の力学,特に動特性(ばね,減衰)を解説します。また,すべり軸受・ロータ系の安定性や不釣合い振動共振感度に与える影響について解説します。
15:00-17:00 「実機振動問題の事例研究」
講師:小林正生((株)IHI 技術開発本部 技監)
⇒実機振動問題の事例がv_BASE(データベース)に収録されています。この中の数例を抽出し,共振や自励振動に関する実機トラブル対策法を解説します。
–2日目–
08:30 開場
09:00-11:00 「磁気軸受および振動信号処理」
講師:松下修己(防衛大学校名誉教授,元日立製作所)
⇒磁気軸受ならびに電子回路と一体のロータ振動制御方法を紹介します。また,振動対策の現場で重宝するFFTなどの各種振動信号処理方法を解説します。
11:00-14:00(昼食休憩挟む) 「回転機械の振動診断」
講師:古池治孝(岡山大学研究推進産学官連携機構,元川崎重工)
⇒ころがり軸受も含め,各種回転機械の振動診断方法について事例を交え解説します。ISO 機械状態監視診断技術者(振動)の認証試験に向けた実践的知見を提供します。
14:10-16:10 「ロータ振動応用編」
講師:神吉博(神戸大学名誉教授,元三菱重工)
⇒実機ロータ振動問題に対処することを念頭に,バランス,共振感度低減,軸受安定化などの振動低減化のための実務者向け基礎応用知識を伝授します。
16:15-17:00 「ワイヤレス振動センサ“e-SWiNS”について」
福島 徹(新川電機株式会社)
【定 員】
25名(申込み先着順)
【教 材】
「回転機械の振動」,「続・回転機械の振動」いずれもコロナ社発行
【配布資料】
資料は印刷配布せず,WEBから各自ダウンロード・印刷して当日持参していただきます。
お申込,ご入金がお済みの方から順次,ダウンロード先をご案内いたします。