「じっくり聴く(デモ付)摩擦の核心に迫るトライボロジー試験 -機械設計に役立つ要素試験のポイント-」
[協賛:日本トライボロジー学会,精密工学会]
【開催日】
2016年11月9日(水)9.30~16.30
【趣 旨】
摩擦部品を取り巻く機械の環境は複雑さと繊細さが増しています.高性能,長寿命,高耐久性の要求は,摩擦部に想定外ともいえる課題を与えています.その中で摩擦を評価するトライボロジーの要素試験は,「押し付け,動かし,測る」という単純化と,新しい知見・手法の取り込みの狭間で設計現場への活用が検討され続けています.そして経験科学からの脱皮が進む一方で,古い評価手法も依然として貴重なデータベースの取得手段として重要です.
広範囲で境界領域を扱うトライボロジーは,機械設計者にとってなかなか一般化できない難解さを含んでいます.さらに技術が文字や絵図により伝達されることが増え,実態との乖離すなわち実現象の経験不足が課題解決の障害になっています.
本講習会では,機械設計に役立つ摩擦・摩耗試験とはいかなるものか,という難題に長年取り組んでこられた中島氏をお招きし,製品技術担当者を対象に,トライボロジー課題の本質的解決にいかに早く到達できるようにするかについて解説していただきます.座学だけではなく実演デモも交えつつ,受講者と深く議論する場になることを狙っています.
なお講習会では質疑応答時間を十分とってありますので,日ごろの問題点や疑問点をお持ちよりください.
【題 目】
9.30~10.40 第1部 設計や解析に有益な摩擦摩耗のパラメータ・・・機械設計の我儘
10.40~11.50 第2部 機械設計を構成する材料の特性・・・材料の身勝手
12.50~14.10 第3部 「見えない,触れない,測れない」摩擦の実態・・・経験科学
14.20~15.30 第4部 システムの中での摩擦部の位置づけ・・・想像力と共感
15.30~16.30 質疑応答
【講 師】
(株)日立パワーソリューションズ 中島 昌一
【定 員】
40名,申込み先着順により定員になり次第締め切ります.