日本機械学会関西支部特別フォーラム ~ビッグデータ・AI技術の最前線と機械工学への展開を探る~
(協賛)
土木学会関西支部,日本建築学会近畿支部,日本材料学会関西支部,日本コンクリート工学協会近畿支部,日本高圧力技術協会,日本鉄鋼協会関西支部,日本非破壊検査協会関西支部,大阪科学技術センター
【趣旨】
関西支部では2008年から会員サービスの一環として「巨大災害に工学・技術が今どう取り組むべきか」「経年構造物をどう維持管理するか」といったタイムリーなテーマを毎年取り上げ,無料のフォーラムを実施してまいりました.2016年の特別フォーラムでは,ビッグデータを取り上げます.情報通信技術の飛躍的進歩により,様々な学術分野,社会においてビッグデータが蓄積されています.例えば,科学研究分野においては大規模な観測データや計算データ,人間社会においては経済活動からWEB・ソーシャルメディア,カーナビを通じた道路交通情報などの日々の生活まで,あらゆる人間の活動に関するデータが蓄積され,様々な分野での利用が始まっています.本フォーラムにおいては,「ビッグデータ・AI技術の最前線と機械工学への展開を探る」と題して,データマイニング,機械学習などの最新のAI技術,およびそれらの機械工学分野における応用などの分野の第一線でご活躍の講師を招き,各分野での最新トピックスをご講演いただくとともに,参加者で議論を深め,機械工学分野でのビッグデータ技術の活用について考えたいと思います.
【日時】
2016年10月24日(月)13:00 ~ 17:00
【プログラム】
司会 関西支部 企画幹事長 伊藤 宏幸(ダイキン工業(株))
13:00~13:05 開催挨拶
関西支部 支部長 北村 隆行(京都大学 教授)
13:05~13:55 ビッグデータ技術の潮流-グラフマイニングとIoTの動向と応用-
ビッグデータ技術の最前線の動向について講演するとともに,ビッグデータから有益な知識を発見するための高速データマイニング処理エンジンおよび IoTを活用したデータ処理の取り組みについて紹介する.
大阪大学 大学院情報科学研究科 教授 鬼塚 真
13:55~14:45 自然科学,社会科学分野でのビッグデータ分析のための機械学習技術
近年,社会インフラ,ヘルスケア,交通,農業など,あらゆる領域がセンサに覆われ,膨大な電子データの収集,分析が可能になりつつある.本講演では,現在取り組んでいる自然科学(宇宙ビッグデータ)および社会科学(スマートシティ)分野でのビッグデータ分析のための機械学習技術について紹介する.
NTTコミュニケーション科学基礎研究所 上田特別研究室長(NTTフェロー) 上田 修功
15:05~15:55 人工知能技術による意思決定支援-機械学習による予測型最適化から,シミュレーションとの融合へ-
日本電気(株) 中央研究所 データサイエンス研究所 主席研究員 森永 聡
15:55~16:45 安心安全な自動運転の進展とAIへの期待-Cars that think and communicate-
事故低減と交通弱者を助ける自動運転の実現が近づいている.自動運転には複雑な交通環境に対応できる革新技術が必要である.新たに自車位置を推定し走行経路を特定するDynamic Mapが必須となり,歩行者の認識や 漫然運転の検知も不可欠となる.ここでは安全安心な自動運転の進展と,ビッグデータを活用するAIへの期待について述べる.
自動車技術会フェロー フェローエンジニア(元 本田技術研究所 主任研究員) 川合 誠
16:45~17:00 総合討論
司会 関西支部 支部長 北村 隆行(京都大学 教授)
【定員】
100名