第17回リーダーを目指す技術者倫理セミナー -事故・不祥事の背景から学ぶリスクマネジメント:どこまで安全を求めるか-
2016年11月12日 | マイクロ・ナノ工学部門 技術と社会部門特別講演会主催No.16
【協賛(予定)】
日本技術士会,可視化情報学会,計測自動制御学会,自動車技術会,精密工学会,ターボ機械協会,日本計算工学会,日本航空宇宙学会,日本塑性加工学会,日本鋳造工学会,日本マリンエンジニアリング学会,日本ロボット学会,溶接学会,化学工学会,日本建築学会,土木学会,電気学会,日本化学会,電子情報通信学会,日本船舶海洋工学会,日本航海学会
【開 催 日】
2016年11月12日(土)10.00~17.00
【今回のテーマおよび論点】
「どこまで安全を求めるか」
技術の安全に関しては、日本と欧米との考え方の違いが存在する。具体的には、災害が起こる原因が人であるか、技術であるか、あるいは、安全対策にかけるコストの額などである。日本では、注意すれば事故は防げる、との基本的な考え方があるが、欧米では、機械は壊れるものであり、人は過ちを犯すものである、との考えである。この考えをもとに、安全と危険との境界はどこか、受け入れ可能な境界、受け入れ不可能な境界はどこか、また、どちらでもない領域、つまり、安全か危険かわからない状態の領域の存在を許容するか、などの考え方を議論し、社会的合意を形成する必要がある。
安全か危険かわからない状態の領域は、許容可能な領域とも呼ばれ、可能な限りリスクを低くしなければならないALARPの原則がある。ALARPは、"as low as reasonably practicable"の略で、キャロットダイアグラムで表現されることがある。
そこで、リスクはどこまで低下させればよいか、リスクを減らすために、いくらでもお金をかけるのが合理的か、安全と危険との境界、ステイクホルダーへの説明責任、リスクコミュニケーションについて、皆様と議論を深めたい。
<討論課題>
参加者の経験、知識に基づいた討論課題を考えており、グループ課題については配付資料に記載する。
セミナーでは,次の手順により議論を進める.
1.事前に配付された資料による自主学習(事例についてインターネット等で調べること).
2.グループ意見交換において,自分の意見を明らかにする.
3.全体討論において自分の立場を明確にして議論する.
事前に配付する資料を読んで頂いて,参加されることを前提とする.
【プログラム】
10.00~10.10/セミナーの趣旨説明,本日の進め方
横浜国立大学 大学院工学研究院 教授(主査)高田 一
10.10~11.30/どこまで安全を求めるかについての概要
東京工業大学 イノベーションマネジメント研究科 特任教授 中村昌允
11.30~11.50/討議の趣旨,討議の進め方
オカダ・アソシエイション 技術士 岡田惠夫
11.50~14.00/グループワーク
14.00~17.00/技術者倫理に関する全体討論
明治大学 理工学部 准教授 村田良美
KoPEL 技術士 小西義昭
講師全員
司会 高田 一
【定 員】
30名,申込み先着順により定員になり次第締め切ります.