講習会 「VE/VRを用いた設計・開発・ものづくりの新しい検討手法の紹介」
2016年12月02日 | 設計工学・システム部門講習会主催No.16
(協 賛)
自動車技術会,精密工学会,日本設計工学会,日本計算工学会,日本シミュレーション学会,日本バーチャルリアリティ学会
【主 旨】
Industry 4.0や,IoT等のDigitalを用いたビジネスの動きや新しい開発/ものづくりの話題が毎日,聞こえてくる昨今です.その動きの関連として「距離/時間/要素を同一の場」で検討できる共通CAD/CAM/CAE/の駆使可能な3Dデータ環境としてVE(Virtual Engineering)が注目を集め,加速展開がはじまっています.機械学会D&S部門では2013年以来,VEとVR(Virtual Reality)の動向と活用検討を講習会を通して,紹介して来ました.昨年より,これにVT(Virtual Test)の動向も含めております.本年も,3Dデータの共通環境としてのVE/VRのポテンシャルの最新状況の説明を行うとともに,今後のその動向についての指針の一部を示す予定です.
【題 目】
司会 :(株)本田技術研究所 内田孝尚
1. 10:00-11:15
仮題「新時代のものづくりとVR」
東京大学大学院情報理工学系研究科 教授 廣瀬通孝
内容:
VRをはじめとするリアルとバーチャルの境界領域に存在する一連の技術群が今後ひきおこすであろう社会変革は,いわゆるインダストリー4.0の概念よりもずっと広汎なものである.本講演ではVR技術の現状と将来についてまとめた上で,新しい産業構造の在り方や方向性について,具体的事例を交えて考えてみたい.
休憩 11:15-11:20
2. 11:20-12:20
「バーチャル環境とヒューマンインタフェース」
東海大学 情報通信学部 情報メディア学科 教授 濱本和彦
内容:
究極のバーチャル環境は現実環境と同じであるが,その実現は現段階では困難である.バーチャル環境と現実環境の違いが人間の認知や行動に与える影響とその補償方法について述べるとともに,バーチャル環境を用いたヒューマンインタフェース評価の研究例について述べる.
休憩 12:20-13:20
3. 13:20-14:15
仮題「DMUを活用した開発・生産準備の見える化」
スズキ(株) 中村広樹
内容:
開発や生産準備で車両全体のDMUを活用した取り組みを行っています.そのDMUをさらに活用していくためにVRなどのあたらしい技術を取り入れています.これらの取り組みについて説明を行います.
休憩 14:15-14:20
4. 14:20-15:15
「VR活用による開発と生産部門連携例の紹介」
(株)本田技術研究所 西川 活
内容:
VE(Virtual Engineering)環境を用いた開発・ものづくりが進んでいる.
「最新の四輪開発現場でのヴァーチャルリアリティ生産準備活用状況」について,生産現場導入,データ構築,大画面型と没入型の使い分けなどノウハウを合わせて説明を行います.
休憩 15:15-15:20
5. 15:20-16:10
「VE環境の動向とVT(Virtual Test)拡大の新しい動き」
機械学会産学連携推進委員会((株)本田技術研究所) 内田孝尚
内容:
VE(Virtual Engineering)環境を用いた開発・ものづくりが進んでいる.また,VT(Virtual Test) を用いた認証が拡大しつつある.VE/VR/VT等の展開動向を過去の動きから今後を説明する.
5. 16:10-16:30
質疑応答&まとめ
【定員】
50名