一般社団法人 The Japan Society of Mechanical Engineers

メニュー

(社)日本機械学会関西支部 第311回講習会 事例に学ぶメカトロニクス機器の開発プロセス

2010年12月09日 | 関西支部講習会

【協賛】
エネルギー・資源学会,化学工学会関西支部,可視化情報学会,空気調和・衛生工学会近畿支部,計測自動制御学会関西支部,システム制御情報学会,自動車技術会関西支部,精密工学会関西支部,電気学会,電気設備学会関西支部,土木学会関西支部,日本化学会,日本ガスタービン学会,日本金属学会関西支部,日本計算工学会,日本建築学会近畿支部,日本工作機械工業会,日本工作機器工業会,日本航空宇宙学会関西支部,日本材料学会関西支部,日本自動車工業会,日本船舶海洋工学会関西支部,日本騒音制御工学会,日本塑性加工学会関西支部,日本鉄鋼協会関西支部,日本燃焼学会,日本バーナ研究会,日本フルードパワーシステム学会,日本マリンエンジニアリング学会,日本流体力学会,日本冷凍空調学会,日本ロボット学会,農業機械学会,溶接学会関西支部,ターボ機械協会,京都工業会,滋賀経済産業協会,奈良工業会,兵庫工業会,大阪科学技術センター,日本技術士会近畿支部

【開催日】
平成22年12月9日(木)9:30~17:30

【趣旨】
日本のモノつくりの強みのひとつであるメカトロニクス技術について,幅広い応用事例を中心に,その発想から技術開発,実用化のプロセスについて紹介します.機械工学分野における電気・電子技術の多面的な応用事例を学ぶことで,若手技術者・研究者の視野を広げ,新たなコンセプト作りや研鑽のきっかけを得ていただきたいと考えています.
また,デモ展示では,メカトロニクス機器の開発において,広く利用されているツールのデモ展示を行います.

【キーワード】
メカトロニクス,計測,制御,パワーエレクトロニクス,シミュレーション

【題目・講師・内容】
9:30-10:20/メカトロニクス技術の歴史と将来展望
立命館大学 先端ロボティクス研究センター長 渡部透
 日本は,半導体発明の成果を機械に早く導入し,高度成長を実現した.その後も,情報・制御の進歩を取り入れ,サーボ機構,ロボット等のメカトロニクス技術は大きく変遷・発展した.本稿では歴史を振り返り,系統的にその基礎を学ぶとともに,デジタル技術の一層の重視による性能向上など,将来を展望する.

10:20-11:10/農業分野におけるロボット技術
岡山大学 大学院環境学研究科 教授 門田充司
1980年代に農業ロボットの研究が開始し,現在では様々なロボットが現場で活躍している.労働力不足の解消などがこれまでの農業ロボットの主な役割であったが,近年,農産物の情報を構築するという役割が追加された.本講演では,農業ロボット開発の流れを紹介し,今後のロボットの役割や課題について述べる.

(休憩)

11:20-12:10/建築物強風応答の能動的制御
 三菱重工業株式会社 広島研究所 構造・振動研究室 笹島圭輔
 高層ビルは,固有周期が長周期化するために,風外乱に対して揺れやすい構造となっており,そのため,風応答に対する居住性設計が求められている.本講演では,居住性改善のためのビル風応答抑制対策として用いられる能動型制振装置について,実例を交えながら,その設計法および応答抑制効果について紹介する.

12:10-12:30/デモ展示 ショートプレゼンテーション

12:30-14:00/デモ展示 小ホール  (自由見学)
《展示企業》50音順
・(株)コンテック   計測制御・通信デバイス,産業用パソコン
・日本ナショナルインスツルメンツ(株) データ収録,監視制御 LabVIEW
・MathWorksJapan MATLAB/Simulink
・丸紅情報システムズ(株) マイクロコントローラ PIC

14:00-14:50/車載デッキのメカニズム開発
三菱電機株式会社 先端技術総合研究所 映像入出力技術部 主席技師長 道盛厚司
 カーマルチメディア機器に搭載されるディスク再生装置は,家庭用に比べて耐振性や小型化への厳しい要求がある.車載デッキに特有の防振機構や,チェンジャーをダッシュボードに収納するための小型化技術,一台のデッキでMDとCDを再生可能とするコンパチブルデッキ技術について紹介する.

14:50-15:40/マッサージチェアのメカトロ技術
パナソニック電工株式会社 電器事業本部 電器R&Dセンター 谷口祥平
マッサージ師のマッサージ動作の再現を狙い,体型差や身体の部位によらず,設定した力でマッサージができるマッサージチェアを開発した.このチェアの特長と3次元駆動機構に力制御技術を組み合わせたメカトロ技術について紹介する.

(休憩)

15:50-16:40/常温接合を用いたウェーハ接合装置
三菱重工業株式会社 工作機械事業部 主席技師 井手健介
 常温接合は,接合する部材の表面を真空中で中性原子やイオンにより活性化し接合する手段である.完全な室温下におけるプロセスであるため,(1)接合材料に熱歪みが残らない(2)加熱・冷却を必要としないため高スループットである(3)多岐に渡る材料に適用できる,等の特徴がある.このプロセスをウェーハ接合に応用した事例と将来への展開について述べる.

16:40-17:30/針のない編機
岡本株式会社 R&D部 基礎研究課マネージャー 荒木隆宏
 ニット製品や靴下などを作る編み機において,編針を用いずに編み生地をつくる新しいメカニズムを紹介する.ロータリー機構を用いて編み組織をつくるもので,従来の編針の原型であるひげ針の発明以来420年ぶりの新しい編み機のメカニズムと評価されている.

会場
大阪科学技術センター 8階中ホール
大阪市西区靭本町1-8-4/電話 06-6443-5324(代)
地下鉄四つ橋線「本町」駅下車,28号出口北へ400m
参加登録費

正員15,000円,学生員3,000円,会員外一般25,000円,会員外学生5,000円

申し込み先

関西支部ホームページ(http://www.kansai.jsme.or.jp/)より申し込みができますのでご利用下さい.郵送,FAXまたはE-mailの場合は「関西支部第311回講習会申込」と題記し,(1)氏名・会員資格,(2)勤務先・所属部課名・住所,(3)通信先,(4)所属学協会名,(5)送金方法・送金額(内訳)・送金予定日および請求書の要・不要を明記のうえ,関西支部宛お申し込み下さい.聴講料は後日送付する請求書に記載の銀行口座または郵便振替口座宛ご送金下さい.現金書留または当日支払いも受け付けます.

【その他】
(1)申込受付後,聴講券をお送りしますので必ずご持参下さい.
(2)協賛学協会員の方も本会会員と同様にお取り扱い致します.
(3)受講をキャンセルされる場合は2日前までにご連絡願います.2日前までにご連絡のない場合は聴講料をお支払いいただきます.

【定員】
100名

問い合わせ先

(社)日本機械学会関西支部
〒550-0004 大阪市西区靱本町1-8-4 大阪科学技術センタービル内
TEL:06-6443-2073 FAX:06-6443-6049 E-mail:jsme@soleil.ocn.ne.jp
※講習会の申し込みに際しお届けいただいた個人情報は,聴講券の送付,当支部からの連絡等にのみ使用させていただきます.

イベント一覧へ