イブニングセミナー(第135回) 在宅医療介護福祉の現状―特にリハビリテーションを通じて―
【開 催 日】
2011年1月26日(水)18.00~20.00
【趣 旨】
技術はいま,資源,環境問題をはじめ,巨大化とブラックボックス化による人間疎外の傾向に関して多くの批判にさらされている.技術が受け入れられて発展するのも,拒絶され衰微するのも,また技術者の社会的地位のあり方も,社会との深い関わりの中にあることは明らかである.われわれが新しい時代を担う責任ある技術者であろうとするならば,人間についての深い洞察を持つとともに,社会の動きを正しく見極めなければならない.技術と人間,技術と社会の関わりについて現状を理解し,将来を展望することを目的とする.
【テーマおよび講師】
投薬や機器による治療は症状の進行を止め,その間にその人自身の持つ回復力により治します.このため,それぞれの回復段階で患者を支える人々の役割の比重が変わります.
リハビリに限らず医療・福祉を野球のピッチャーに例えると,病院等は先発,往診・訪問系サービスは中継ぎ,通所系サービスが抑えと言えるでしょう.
どの事業形態だとしても,一種類では利用者の「人生のニーズ」に応えることは困難です.
それは丁度,介護用の杖をとっても利用者に合わせて,1本足だけではなく,腕支えのあるものや4本足のものなど多様なものが選べる配慮されていることにも似ています.
一貫した医療サービスを提供するためには,療法士による地域連携が必須ですが,そのために,我々リハビリに従事するものが自分たちの持つ特殊治療技能の種類と質と量を明確に発信することで,住民の皆様が活用しやすい環境を構築することが重要と思います.
講師:仙洞田洋登((株)ウィズケアメディカル 取締役)
【懇親会】
高田馬場駅前の土風炉(とふろ)にて,講師を囲んで懇親会を行います.
【次回予定】
2011年3月30日(水)18.00~20.00
(仮題)「行間の宇宙」への挑戦 講師:山田 敦(ニューヨーク・シティ・オペラ指揮者)