第6回技術者のための技術者倫理セミナー -事故・不祥事の背景から学ぶリスクマネジメント- (技術と社会部門,イノベーションセンター 合同企画)
2011年6月11日 | マイクロ・ナノ工学部門 技術と社会部門特別講演会主催No.11
【協賛】(予定)
日本技術士会,可視化情報学会,計測自動制御学会,自動車技術会,精密工学会,ターボ機械協会,日本計算工学会,日本航空宇宙学会,日本塑性加工学会,日本鋳造工学会,日本マリンエンジニアリング学会,日本ロボット学会,溶接学会,化学工学会,日本建築学会,土木学会,電気学会,日本化学会,電子情報通信学会
【開 催 日】
2011年6月11日(土)10.00~17.00
【今回のテーマおよび論点】
「自動回転ドア事故における設計者の責任」
2004年東京都港区の六本木ヒルズに設置された自動回転ドアに6歳の男子が挟まれて死亡する事故が発生した.大型回転ドアの事故は264件,うち重傷22件・軽傷109件(1992~2004)発生している.今回はこの事故を題材に,次の点について考える.
1.過去の事故を知った上でどう対応すべきか.
2.相手に対する説明をどうするか.
3.発注者側の技術責任者としてこの情報を知った場合どうするのか.
これらを小さなグループ別で討議し,発表していただく.
【趣 旨】
科学・技術の蓄積・普及により現代社会が著しい発展を遂げていることは誰もが認めることであり,そのための専門技術の重要性とそれを担う専門技術者の重要性はますます大きくなる.さらに技術の複合化,総合化は技術者がその専門領域にのみ留まることを許さず,関連分野を含めて専門職として社会に積極的に関与することが求められている.しかしながら,技術者が責任を持って行動するために必要な組織や社会における地位は変わらない.
技術に関わる事故・不祥事は,注意不足/説明不足等による技術者の能力に起因するもの,不適当な情報により境界の線引きを誤るもの,技術的問題は判っているが組織のリスク判断逸脱等の様々な状況があるが,いずれにしても技術を専門としている技術者の関わりが大きく,技術者が主体となって解決しなければならない.
このセミナーでは,過去に起きた事故・不祥事を取り上げ,明らかになった客観的な情報からその背景を掘り下げ,共通認識を持った上で,自分自身がその当事者であったらどのように行動するかを小さなグループ別に討議することを通して技術者倫理について学んでいただく.
【プログラム】
10.00~10.10/セミナーの趣旨説明,本日の進め方
横浜国立大学 大学院工学研究院 教授(主査)高田 一
10.10~10.50/港区の自動回転ドア事故の概要説明
東京農工大学 技術経営研究科 教授 技術士 中村昌允
10.50~11.10/グループワーク課題,趣旨説明,討議の進め方
日本技術士会 理事 技術士 岡田惠夫
11.10~15.00/グループ編成およびグループワーク
講師全員
15.00~16.00/グループ発表
講師全員
16.00~17.00/全体討論
(株)日機装技術研究所 テクニカルアドバイザー 技術士 小西義昭
明治大学 理工学部 准教授 村田良美
講師全員
司会 高田 一
【定 員】
30名,申込先着順により定員になり次第締切ります.