一般社団法人 The Japan Society of Mechanical Engineers

メニュー

講習会 生産革新フォーラム2010 環境対応車に求められる部品加工技術とは (次世代自動車産業展2010 併催) (日本機械学会 生産加工・工作機械部門 日刊工業新聞社 共同企画)

2010年6月18日 | 講習会共催No.10

日刊工業新聞社 共同企画

【協賛(予定)】 型技術協会,精密工学会,超硬工具協会,ダイヤモンド工業協会,砥粒加工学会,日本金型工業会,日本工具工業会, 日本小型工作機械工業会,日本工作機械工業会,日本工作機器工業会,日本工作機械輸入工業会

自動車業界を取り巻く環境は,米国発の金融不安,二酸化炭素の排出にともなう地球温暖化等の環境問題,原油の変動やレアメタル・鉄鉱石の争奪戦に代表される資源問題など,グローバル化のうねりの中で急速に厳しさを増しています.ものづくり現場の最前線では,一層の品質向上とともに究極のコストダウンが要求されるだけでなく,世界的な視野での効率的な生産が求められています.さらに新商品開発を強力に推進するため,他社の追従を許さない最先端の加工技術の確立が必須となっています.本フォーラムでは,大学,自動車メーカ,工作機械メーカそして工具メーカの各分野の第一線でご活躍の方々をお迎えし,グローバル化が進む次世代の自動車および自動車部品産業において,真に国際競争力を確保できる環境対応車や関連する最先端の加工技術について展望します.

【題目・講師】司会:由井 明紀(防衛大学校 准教授)/廣垣 俊樹(同志社大学 教授)

(1)13.30~14.20 「環境対応車に求められる部品加工技術とは」
講演内容:ハイブリッド車をはじめ電気自動車やクリーンディーゼル車など,環境対応車の開発競争が激化している.「本命となるドミナントデザインは?」の見極めは難しい.このため,部品加工においては,各環境対応車について加工技術を開発しながら,QCD(品質,コスト,納期)に磨きをかける地道な取り組みが必要である.一方,自動車の環境負荷を徹底して削減するためには,自動車の企画から生産,使用,回収,リサイクル・再利用などのライフサイクルを考慮して,完全な循環型社会へ転換していくことが要求されている.本フォーラムでは,環境対応にやさしい自動車の部品加工の事例,およびライフサイクルを考慮した部品加工技術の在り方について述べる.
新潟大学 大学院技術経営研究科 教授(元・トヨタ自動車 エンジン技術部)  吉村 博仁

(2)14.20~15.10 「小型ハイブリッド車用トランスミッションの燃費向上技術」
講演内容:自動車のCO2削減に向けた取り組みにおいて,近年ハイブリッド車(HV)などの環境対応車に注目が集まっている.HVの駆動系はモータとエンジンの出力接続方式の違いにより,各社様々な方式が採用されている.パラレル方式の当社IMAシステムは,シンプルながらコンパクトかつ高効率なシステムである.パラレル方式のHVにおいては,トランスミッションが燃費及び走行性能において重要な役割を担う.本フォーラムでは,当社より発売した,「普及を目指したインサイト」,「ハイブリッドスポーツCR-Z」のトランミッションにおける燃費性能及び走行性能の向上技術と,今後に向けた課題と方向性について述べたい.
(株)本田技術研究所 4輪R&Dセンター 本田 庄次
(休憩)15.10~15.20

(3)15.20~16.10 「環境対応車向けトランスミッション用歯車工作機械の最新技術-世界初 量産用内歯車研削盤ZI20Aの開発-」
 講演内容:遊星歯車装置は自動車の自動変速機(AT)や無段変速機(CVT)に広く用いられている.最近ではハイブリッド車(HV)の動力分割装置や電気自動車(EV)のインホィールモータの減速装置としても使用されている.従来から自動車のトランスミッションの低騒音化・低ノイズ化の要求に対応して,組み込まれているギヤの高精度加工が取り組まれてきたが,今後ますますその要求が高まってくると予測される.ギヤの高精度加工の取り組みとして,外歯車については熱処理後の仕上げ加工が普及している.一方,リングギヤ(内歯車)については量産用の歯車仕上げ加工法がなく,熱処理後に仕上げ加工を行わずにトランスミッションに組み込まれることが多かった.そこで当社は高精度・高能率な量産用の内歯車研削盤を世界で初めて開発したので,本フォーラムでは本機による最新の加工技術,加工事例を紹介する.
三菱重工業(株)工作機械事業部 技術部 歯車機械設計課 歯車研削盤設計チーム 柳瀬 吉言

(4)16.10~17.00 「環境対応自動車の切削加工用最新工具紹介」
講演内容:自動車業界は,CO2排出削減を至上命題に、HV車や、EV車の開発にしのぎを削っています.控えめに見ても今後,10年後には,ガソリン車台数を超えるという予想もあります.その環境対応自動車に求められる工具は,工具メーカにとっては,今までの常識が通用しない世界ではないかと感じられます.そこで,ここでは,1)高精度部品に求められる高精度金型加工用工具2)自動車軽量化による新素材対応工具3)高精度歯車を加工できる工具4)リサイクル用自動車メインテナンス用工具に的を絞って様々な加工技術と組み合わせた,最新工具を紹介します.

三菱マテリアル(株)超硬製品事業部 加工技術センター 河野 公一

会場
東京ビッグサイト 会議棟1階 101会議室〔東京都江東区有明3-21-1/電話(03)5530-1111(代)〕

会場URL
http://www.bigsight.jp/general/access/ 
参加登録費

会員1万5000円,会員外2万円,学生会員8000円,一般学生1万円

申し込み先

下記Webサイトにて聴講をお申し込み下さい.
URL:http://www.nikkan.co.jp/j-forum/seisan/
(5月初旬より申し込みを受付けます.なお定員になり次第,聴講申し込みを締め切ります)

問い合わせ先

〒103-8548 東京都中央区日本橋小網町14-1
日刊工業新聞社 業務局イベント事業部「生産革新フォーラム」係
電話(03)5644-7223/FAX(03)5644-7215/E-mail:j- seminar@media.nikkan.co.jp
URL:http://www.nikkan.co.jp/j-forum/seisan/

イベント一覧へ