一般社団法人 The Japan Society of Mechanical Engineers

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RC166

1.分科会名称

(社)日本機械学会 研究開発推進センター(設立準備室)

『資源循環及び環境親和型熱・エネルギ-システムのインテリジェント化に関する調査研究分科会』
2.主査名

稲葉英男(岡山大学工学部機械工学科)
3.設置期間

1999年4月~2001年3月
4.活動目的・内容

平成9年末に開催された地球温暖化防止京都会議の議定書に見られるように、地球温暖化を始めとする地球環境問題に対して、社会経済の持続的発展、エネルギ-の安定供給や環境の保全を三位一体としたバランスのとれた対策を遂行するには、総合的な視点から熱・エネルギ-システムに関する革新的技術開発が必要となります。特に、熱・エネルギ-は国民・社会生活の需要を量的に賄うと言う従来の発想を変えて、熱・エネルギ-は我々人類に科せられた様々な課題(人口、環境、資源、食料問題など)を克服するところの、質的に豊かな社会を創造するものであると言う、新たな観点への転換が必要に思えます。
総合エネルギ-調査会による、2010年までの我が国の長期エネルギ-需給見通しの中で、地球温暖化防止や電力需要増の対応として、主に原子力発電を中心とした非化石エネルギ-の大幅な供給増や太陽光や風力発電等の新エネルギ-への依存度の増大そして革新的省エネルギ-技術の推進などの提言を行っております。長期エネルギ-需給政策の実現には、各種のエネルギ-資源や電源構成の精緻な分析・検討から、新たな熱・エネルギ-機器開発やそのシステム化技術開発の具体的な取り組みが必要となります。
特に、京都会議議定書にて述べられている産業界自主行動計画で必要とされている熱・エネルギ-関連技術開発の具体的な目標設定やその限界などの見極めも早急に行わなければならない状況にあります。このような社会情勢のもとで、各種の未利用熱エネルギ-の有効利用、資源循環型熱・エネルギーのカスケード利用や燃焼過程を伴わない新たなエネルギ-源の創出など次世代型エネルギ-革命を模索する時代に入りつつあります。
このような熱・エネルギーの需給環境を取り巻く様々な制約条件を打破する具体的方策を模索するために、本研究調査分科会は、まず、①熱・エネルギ-機器開発のポテンシャルとしての、熱・エネルギ-資源やその需給構造要因そして環境要因に関する最新情報を探索・検討し、②省エネルギーや高効率利用を前提とした、新中間媒体を用いた熱回収・変換、貯蔵・輸送、利用・計測そしてシステム化技術等のシ-ズやニ-ズサイドの先導的な要素技術開発動向の探索・評価を行うとともに、③これらの各種技術をインテリジェント化すなわち知的に最適化制御し、高度にシステム化された熱・エネルギー供給及び利用技術構築の可能性を調査研究するものであり、最終的に、④熱・エネルギ-及び環境産業の新たな創出に繋がる革新的な各種の技術候補の限界の見極めとそれらに関連する具体的な熱・エネルギ-機器やシステム化技術の提案を行いたいと考えております。
また、得られる成果は、熱・エネルギー資源や環境親和を考慮した種々の熱・エネルギー機器開発技術やシステム化技術のトップランナ-となるべき、波及効果の大きなものの探索・提案に寄与するものと考えております。
5.参加負担金額(年間)

30万円
6.問い合わせ先

分科会主査  稲葉英男
岡山大学大学院自然科学研究科エネルギー転換科学専攻  教授
〒700-8530  岡山市津島中3-1-1
TEL  086-251-8046
FAX  086-251-8266
E-mail  inaba@mech.okayama-u.ac.jp

分科会幹事  堀部明彦
岡山大学大学院自然科学研究科エネルギー転換科学専攻  助教授
〒700-8530  岡山市津島中3-1-1
TEL  086-251-8047
FAX 086-251-8266
E-mail  horibe@mech.okayama-u.ac.jp