一般社団法人 The Japan Society of Mechanical Engineers

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RC283

1. 分科会名称 歯車装置の設計・製造・評価に関する革新技術のための試験・調査研究分科会』
2. 主査名 黒河 周平 (九州大学大学院工学研究院)
3. 設置期間 2019年4月~2021年3月(2年間)
4. 活動目的・内容  前身のRC275「歯車装置の設計・製造・評価に関する技術革新のための調査研究分科会」では,世界を凌駕する歯車装置を実現・発展させるために必要となる革新技術を明らかにすることを目的に,高強度歯車で発生する未解決損傷モードに対する試験研究,歯車の効率向上技術として歯面のかみ合い摩擦損失および攪拌損失低減への実験・解析の両面からのアプローチを通して,目標達成へのブレークスルー技術を明らかにしている.これに加えて,効率向上や製造コストの観点から,新たな歯車の加工法の導入が進められようとしている現状がある.特にこれまで歯車には適用されてこなかった新しい加工法(エンドミル加工,ポリッシュ研削)に関して,それらの加工法が先行しているものの,加工された歯車の運転性能については未知な点が多い.そこで,本分科会では, RC275で示したブレークスルー技術を基に加工法も考慮した試験研究を行うとともに,世界で戦い続けるために必要となる革新技術を明らかにする.2年間の活動を通じて,設計・製造・評価に関する最新の革新技術について試験研究・調査研究を行い,参加会社に提供することで,日本の歯車の基盤技術のレベルアップに資することを目的とする.
5. 期待される研究成果 歯車技術は,主要先進国では基幹機械技術として,地道ながらも確固たる地位を築いている.一方,わが国では,いわゆる先端と呼ばれる分野に目が行きがちで,工業の基幹機械技術は必ずしも重要視されず,大学等からの人材供給が途絶えつつある.その結果としての不具合や事故も絶えない.そこで関連する技術者への的確な情報提供,共通課題の解決のための活動とともに,技術者の連携の場を提供し,人財育成も含め,リスクに対処できる環境の醸成を図るもので,オールジャパンの技術者コミュニティを維持・発展させることにより,本分野(技術)の基礎体力の向上が期待でき,我が国の製造業の基盤を盤石なものとする.
6. 参加負担金 25万円(年間)×2年
7. 問合せ先 黒河 周平 九州大学大学院工学研究院 (主査)

TEL: 092-802-3203, FAX: 092-802-0001, e-mail: kurobe-@mech.kyushu-u.ac.jp
住所: 〒819-0395 福岡市西区元岡744