一般社団法人 The Japan Society of Mechanical Engineers

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RC289

1. 分科会名称 燃焼の計測と数値予測技術の高精度化のための国際協力研究分科会』
2. 主査名 三好 明 (広島大学)
3. 設置期間 2020年4月~2022年3月(2年間)
4. 活動目的・内容 内燃機関などの燃焼の研究には,地域特性を重視しながら,先端技術に関する国際協力を進めることが重要である.排出ガスなどの燃焼に関わる法規制と対策技術の諸外国の最新情報を国内で共有し,日本固有あるいは国際的に共通性の高い問題に対応できる燃焼技術研究を最先端研究を産官学一体となって推進する必要がある.特に近年の気候変動対策などは地域性を生かした共通の課題意識によって解決されなければならないと考えられる.本提案のRC研究分科会は,前身のRC280まで継続的に国際エネルギ機関 (IEA) と連携し「燃焼における省エネルギと環境保全研究」の共同研究を行って来た.各国の動向や情報を得るとともに,国内課題について議論を重ね,国際的協調により研究を推進して来た長い歴史を持つ.IEAへの参加は日本の国際公約であり,本RCはその責務を果たすものである.このような背景を踏まえ,本RCは産官学が一体となった研究者グループを形成し,国際協力を基盤に,情報収集と基礎研究を推進することを目的とする.研究者側メンバーによるECN (Engine Combustion Network) への参画,ドイツのFVV (内燃機関研究コンソーシアム) との国際共同研究も進められており,これらを意識した国内のSIP革新燃焼研究 (2019年3月終了) の成果を受けたAICEの研究プロジェクトも進められている.近年,欧州で議論がさかんなe-Fuelを始めとする持続可能な燃料とエネルギー源についても,関心を持つ企業が増えている.本RCはこれらに関与する研究者メンバーをそろえ,効果的な情報収集と国際協力関係の構築を目的としている.
研究対象は,燃焼とこれに関わる基礎現象の理解と応用である.本RCは特に燃焼の計測技術と数値解析の高精度化を推進する.エンジン燃焼の性能向上への提言を含む目標を企業側委員に提示して議論しながら具体的な解決すべき課題を明確にする.
5. 期待される研究成果 (1) 国際的な協力を通して,燃焼に関わる輸送現象や化学反応などの本質を理解することで,燃焼技術開発の発展が期待される.
(2) オープンなディスカッションを中心にすることで研究者委員と企業委員の問題意識の連帯関係を構築することができ,基礎現象に根差したレベルでの研究開発を行うことができる.
(3) IEAの国際協同研究への参加.そのほか国際会議などの最新の情報を迅速に共有できるようにする.海外の研究会と規制作りの機関との関係などを紹介しながら,今後の日本国内での新たな可能性の展開についての議論を行うことができるようにする.
(4) ECN, FVV, e-Fuelの情報を日本国内においても迅速に手に入れることができるようになる.
6. 参加負担金 40万円(年間)×2年
7. 問合せ先 三好 明 広島大学 (主査)
電話: (082)424-7563, FAX: (082)424-7563
e-mail: akiramys@hiroshima-u.ac.jp