RC296
1. 分科会名称 | 『燃焼の計測と数値モデリング技術に関する国際協力研究分科会』 |
2. 主査名 | 三好 明 (広島大学) |
3. 設置期間 | 2022年4月~2024年3月(2年間) |
4. 活動目的・内容 | 内燃機関などの燃焼研究には,気候変動問題への対策として,炭素中立化に向けたさらなる熱効率向上と,持続可能なエネルギー源への転換が求められている.このような中において,先端技術やエネルギー源などの動向に関する国際協力を基盤に燃焼技術の研究を進めることは,ますます重要となってきている.あわせて,排出ガスなどの燃焼に関わる地域性の高い法規制と対策技術に関する,諸外国の最新情報を国内で共有し,国際的に共通性の高い問題に対応できる燃焼技術研究を最先端研究を産官学一体となって推進する必要がある.本提案のRC研究分科会は,前身のRC289まで継続的に国際エネルギー機関 (IEA) と連携し「燃焼における省エネルギと環境保全研究」の共同研究を行って来た.各国の動向や情報を得るとともに,国内課題について議論を重ね,国際的協調により研究を推進して来た長い歴史を持つIEAに参加することは日本の国際公約である.本RCはその責務を果たすものである.このような背景を踏まえ,本RCは産官学が一体となった研究者グループを形成し,国際協力を基盤に,情報収集と基礎研究を推進することを目的とする.研究者側メンバーによる国際共同研究も進められており,これらを意識して国内のAICE (自動車用内燃機関技術研究組合) の研究プロジェクトも進められている.また近年,欧州で議論がさかんな合成燃料 (e-Fuel) を始めとする炭素中立燃料とエネルギー源についても,関心を持つ企業が増えている.本RCではこれらに関与する研究者メンバーをそろえ,IEAのみでなく,効果的な情報収集と国際協力関係の構築を目的としている.本RCにおける研究対象は,上述のような情勢に対応できる燃焼の計測技術と数値モデリング技術に対応する基礎現象の理解と,実応用への適応検証である. |
5. 期待される研究成果 | (1) 国際的な協力を通して,燃焼に関わる輸送現象や化学反応などの本質を理解することで,燃 焼技術開発の発展が期待される.
(2) オープンなディスカッションを中心にすることで研究者委員と企業委員の問題意識の連帯関係を構築することができ,基礎現象に根差したレベルでの研究開発を行うことができる. (3) IEAの国際協同研究への参加.そのほか国際会議などの最新の情報を迅速に共有できるようにする.海外の研究会と規制作りの機関との関係などを紹介しながら,今後の日本国内での新たな可能性の展開についての議論を行うことができるようにする. |
6. 参加負担金 | 40万円(年間)×2年 |
7. 問合せ先 | 三好 明 広島大学 (主査) 電話: (082)424-7563, FAX: (082)424-7563 e-mail: akiramys[at]hiroshima-u.ac.jp (※[at]を@に変換してください) |