一般社団法人 The Japan Society of Mechanical Engineers

メニュー

一般社団法人日本機械学会 2011年度(第89期)定時社員総会招集ご通知

本会2011年度(第89期)定時社員総会を下記により開催致しますので,お繰り合わせご出席願いたく,この段ご通知申し上げます.

◇ 定時社員総会

2012年4月20日(金)15時00分~17時20分

場 明治記念館 富士の間(東京都港区元赤坂2-2-23 TEL 03-3403-1171(大代表))

議 案
1. 2011年度(第89期)事業報告の件 5. 2012年度(第90期)事業計画の件

  2. 2011年度(第89期)会計報告の件 6. 2012年度(第90期)事業予算の件
  3. 名誉員推薦の件           7. 2012年度(第90期)理事,監事選出の件

  4. 定款一部変更の件

 

挨 拶 新旧会長

表彰1.名誉員推薦状および名誉員章の贈呈

   2.日本機械学会賞、優秀製品賞の贈呈

 

◇ 会員パーティ

2012年4月20日(金)17時30分~19時
会  場  明治記念館
参 加費 5000 事前送金並びに当日会場にて申し受けますが,
参加人数確認のため,FAXE-mailでお申し込み下さい.
日本機械学会 総務グループ宛,電話(035360-3500,

FAX 035360-3508 , E-mail(←画像ファイルのため直接入力ください)


 定時社員総会特別企画

東日本大震災特別企画「大震災を克服し持続可能な社会を築くために」

日 時 2012年4月20日(金)10時~1440分 総会同一会場(入場無料)

事前申し込みは締め切りました.当日申込みを若干名受付でお受けします.

趣旨 
東日本大震災から一年余を経た現在、政府の復興計画もようやく軌道に乗り始めたように見えますが、まだまだ各地に大きな傷跡を残し、個別に取り組むべき課題も数多く残されております。特に福島第一原発事故は、放射性物質の放出と拡散により、地域住民の生命と生活に重篤なる影響を与え、今後長期にわたってその対策を強いられております。日本機械学会では大震災直後に「東日本大震災調査・提言分科会」および「長期的視点からの提言分科会」の2つの分科会を立ち上げ、機械工学に携わる技術者および研究者が今回の地震を受けて反省すべき点、学ぶべき点は何か、また将来に向けて改善すべき点は何かという観点から活動を続けて参りました。このような活動の一端をご報告するとともに皆様からのご意見をいただく場として、昨年9月の年次大会における市民フォーラムに引き続き、同じタイトルで今期の総会特別企画行事を企画いたしました。多くの方々のご参加を期待しております。

挨  拶 開会にあたって  日本機械学会 会長  佐藤 順一

講演内容 (総合司会 日本機械学会 庶務理事 田中 守)

『1.パネルディスカッション』

1)基調講演

①10.10~10.40 『東日本大震災を教訓として、原子力施設のような重要構造物の耐震性はどのように確保すべきか?』
京都大学 名誉教授  入倉 孝次郎

東北地方太平洋沖地震では、設計レベルを超える津波に襲われた福島第一原発が深層防護による安全確保ができずに、大事故に至っている。この大震災を教訓として、原子力施設のような重要構造物の耐震性はどのように確保すべきか、について、地震学・地震工学の観点からの問題提起とその解決策について報告する。


2)パネリスト講演-原発事故を巡って-(カッコ内は東日本大震災調査提言分科会WG名称)
②10.40~11.00 『福島第一原子力発電所事故からの教訓』(WG5:エネルギーインフラの諸問題)
東京大学 教授  岡本 孝司

原子力発電所の安全を担保する思想は深層防護である。東日本大震災による発電所への影響を深層防護に従い検討を行うと、何がうまく行き、何が問題であったのかが良くわかる。事象を整理し、俯瞰的に評価する事で、プラント全体のリスクを低減していくことが重要である。


③11.00~11.20 『規格基準等の今後の方向性』(WG6:原子力規格基準等の課題と今後の方向性)
独立行政法人 日本原子力研究開発機構 副部門長  森下 正樹

福島第一原子力発電所の事故及び他の原子力発電所への地震・津波の影響を踏まえ、規格基準との関連に関する検討、今後の在り方の検討の一端を紹介する。
④11.20~11.40 『震災時の危機管理と技術者倫理』(WG7:地震、原発事故等に関する危機管理)
東京大学 教授  中尾 政之

WG7では地震・原発事故・物流渋滞等に対する危機管理と技術者倫理を検討した。大損失が生じた結果、危機管理が不十分であった事は明らかであるが、技術者は正直に逃げずに対応したのも確かであり、倫理は保たれていたと信じられる。

3)討論
司会 日本機械学会 東日本大震災調査・提言分科会 幹事(東京大学 教授) 吉村 忍

⑤11.40~12.10 『ディスカッション』
※パネリストは上記①~④の講演者


12.10
~13.00 お昼休み


『2.特別講演』


⑥13.00~13.40 『大震災が問う科学者、技術者の責任と倫理』
独立行政法人 科学技術振興機構 顧問(元東北大学 総長)  阿部 博之

科学技術文明の成果物である原発の事故は何故防げなかったか。事故解明の一助として、標記について、特に組織としての倫理について考察する。


『3.東日本大震災に対する本会の活動報告』


⑦13.40~14.10 『東日本大震災調査・提言分科会報告』
日本機械学会東日本大震災調査・提言分科会 主査(横浜国立大学 特任教授)  白鳥 正樹

同分科会は3.11の大震災の後、4月に発足し2年間の予定で活動を開始した。7つのWGから構成され、それぞれが活発に活動を展開している。機械学会においても9月の年次大会をはじめ、部門の講演会などにおいても活動の中間報告が行われている。ここでは約一年が経った現在の活動状況を報告すると共に、今後の活動に向けて会場の皆様からご意見をいただく機会としたい。


⑧14.10~14.40 『長期的視点からの提言分科会報告』
日本機械学会筆頭副会長(東京大学 教授) 金子 成彦

『将来のエネルギー源・エネルギー利用に関する定量的検討評価』、『人工物に対する信頼性・ロバスト性の確立と危機に対する管理制御方法』、『工学を社会に対して適正に説明する方法とそのための機械技術者の人材育成』についての検討結果に基づく提言を行う。