一般社団法人 The Japan Society of Mechanical Engineers

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振動モード解析実用入門 -実習付き-

2010年5月24日 | 講習会No.10

機械の不具合や故障の過半数には,振動が何らかの形で絡んでいます.機械の設計・開発では,要求される機能・性能・品質を確実に保証するために,実動時の問題をできるだけ早期に予測し解決しておくことが必要です.また製品検証では,性能未達や不具合に対する的確な対策によって,設計変更・試作試験を極力減らし,期間短縮とコスト低減を図らなければなりません.これらの実現には,振動に対する理解と実験技術の習得が鍵になります.
本講習会ではまず,振動の基礎知識と実験モード解析の基本技術を,全くの初心者でも容易に理解できるように,きわめて分かりやすく講説します.続いて,最新のFFT・実験モード解析システムを用いて,実務熟練者の指導を受けながら振動実験を実体験し,座学で得た知見を技術として習得していただきます.
なお,当講習会は毎年同時期に開催しており,好評につき本年も開催するものです.

【題目・内容・講師】
1日目(5月24日)
9.30~12.00 振動の基礎
長松昭男
(東京工業大学名誉教授)
なぜ振動するか,固有振動数・固有モードとは,固有モードの直交性の物理的意味,減衰の役割,共振はどうして起こるのか,周波数応答関数の表現と使い方,振動の低減方法,モード解析とは
13.00~15.00 信号処理の基本
長松昭男
フーリエ変換のいろは,実験誤差の発生原因と防止方法,コヒーレンスとは何かなど,FFT処理装置使用時の必須知識
15.00~17.00 振動試験の要点
長松昭男
対象物の取付け,加振器の選択と使用,加振波形の種類と得失,打撃試験のノウハウ,センサ使用の留意点,実験結果の信頼性判定方法など,振動試験実施上の要点と成功の秘訣
2日目(5月25日)
9.30~12.00 振動の予測と対策への指針
長松昭男
有限要素法や実験モード解析などのCAEツールを最大限に活用して,実動時の振動問題を設計初期で予測・解決し,また試験時に発生する不具合や性能未達を対策するための,要点と指針
13.00~14.00 振動・音響計測システムの動向と展望
天津成美 (キャテック(株))
振動・音響計測システムの最新動向を,ハードとソフトの両面から分かりやすく解説
14.00~17.00 実習岩原光男 (法政大学)
天津成美 ほか
実験モード解析システムの最新実機を使い,企業現場において振動・音響の解析・実験・対策に長年携わってきた実務熟練者の指導を受けながら,振動実験の初歩を実体験し,座学講義で勉強した内容を技術として体験・習得

【教材】
「モード解析入門」コロナ社発行など(本講習会には,教材のみの販売はありません)

会場
日本機械学会 会議室
東京都新宿区信濃町35番地,信濃町煉瓦館5階
電話03-4335-7610/JR総武線「信濃町駅」下車,徒歩1分
会場URL
http://www.jsme.or.jp/gakkai.htm
参加登録費

会員25,000円(学生員12,000円),会員外40,000円(一般学生18,000円)
いずれも教材の代金を含みます.聴講料は,開催日の10日前までに着金するようご送金願います.なお聴講券発行後は,取消しのお申し出がありましても聴講料は返金できません.

申し込み先

行事申込書をhttp://www.jsme.or.jp/gyosan0.htmからダウンロードし,申込者1名につき1枚に必要事項を記入の上,FAX03-4335-7617でお申し込み下さい.http://www.jsme.or.jp/kousyu2.htmから直接申し込むこともできます(あわせて聴講料もご送金願います).なお定員に達していない場合は,当日会場で直接申込みをお受けできます.

【定員】
55名(申込み先着順により,定員に達ししだい締め切ります)

問い合わせ先

社団法人 日本機械学会
担当職員 小阪雅裕
電話03-4335-7615

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