一般社団法人 The Japan Society of Mechanical Engineers

メニュー

基礎教育講習会 -エンジン技術の基礎と応用(その33)

2020年10月30日 - 2020年10月30日 | エンジンシステム部門オンライン開催講習会No.20-84

【開催形態】オンライン開催(WebEX Meetingsを利用)

※ミーティングIDとパスワード,電子ファイル教材についてのご連絡は,開催4日前を予定しています.

 

【協賛(予定)】自動車技術会,石油学会,日本燃焼学会,日本マリンエンジニアリング学会,日本内燃機関連合会,日本ガスタービン学会,日本エネルギー学会

 

【趣旨】内燃機関を持続的に利用していくため,熱効率の改善,排出ガスの清浄化は喫緊の課題であり,その問題解決のために知っておきたい内燃機関に関する基礎について,最先端技術も含めて,経験豊富な講師からわかりやすく解説いただきます.今回は,エンジン筒内の燃焼現象を「観る(可視化とシミュレーション)」,排出ガスを「計測する」,内燃機関に欠かせない「燃料」,「電動化と共存する」内燃機関といった話題となっており,次代を担う企業の若手技術者や学生に是非聴講いただき,内燃機関の更なる革新を目指す一助にしていただければと企画委員一同願っております.

 

【テーマ・講師・司会】

司会:山口恭平 早稲田大学

<<午前>>

9:00 – 9:05/ 挨拶 基礎教育講習会企画委員会 委員長 田中 光太郎(茨城大学)

9:05 – 10:20/ (1)紫外・可視・赤外高速度撮影によるディーゼル燃焼及び壁面冷却損失の可視化技術

ディーゼル機関の燃費向上には,ディーゼル燃焼及び壁面冷却損失の現象理解が極めて重要であり,可視化及び光学計測はその現象理解のための有用なツールとなる.本講演では,著者らのグループにおいて実施してきた研究の一部を振り返り,紫外,可視,赤外の様々な波長域において,光源,検出器,計測法等を計測対象に応じて工夫してきた実例及び提案について紹介する.

講師:明治大学 理工学部 准教授 相澤 哲哉

 

10:30 – 11:45/ (2)エンジン燃焼解析ソフトHINOCAの開発四苦八苦

2014年度~2018年度に実施された戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「革新的燃焼技術」において開発されたエンジン燃焼解析ソフトHINOCAは,直交格子法と埋め込み境界法の適用により,エンジン形状をSTL形式で与えればメッシュ作成を経ずに解析を開始することができるソフトである.しかし,その手軽さを実用に供するためには,次々と現れる課題を克服する必要があった.本講演では,AICE(自動車用内燃機関技術研究組合)と開催してきた検証会を通じて実施してきた課題対策について紹介する.

講師:国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構 航空技術部門 研究領域主幹 溝渕 泰寛

 

<<午後>>

12:50 – 14:05/ (3)自動車用燃料の今と未来-内燃機関と液体炭化水素燃料の可能性-

現在の自動車用燃料の大半を占める石油系燃料に関する基礎的な講義に加えて,最新の研究トピックスとして,ガソリンエンジンの熱効率を50%以上まで引き上げる可能性を持つスーパーリーンバーンエンジンと組み合わせることで,さらなる熱効率向上に寄与できる将来燃料の研究について紹介する.

講師: ENEOS(株) 中央技術研究所 燃料・化学品研究所 渡邊 学

 

 

14:15 – 15:30/ (4)排出ガス規制と排出ガス計測技術の基礎

内燃機関が生み出す大きなパワーは,人々の生活を豊かで便利なものとする.一方で,内燃機関から排出される窒素酸化物(NOx)や粒子状物質(PM)による健康影響が以前から注目され,近年では二酸化炭素(CO2)排出による地球規模の気候変動への影響も懸念されている.これらの対策としてまず軽量車から排出ガス規制が導入され,対象拡大と規制レベル強化が続けられてきた.この講習では,排出ガス規制の目的と,達成のための仕組み,そして軽量車を中心とした近年の動向を紹介する.あわせて,規制に対応した内燃機関の開発に不可欠な,排出物計測技術の基礎を解説する.

講師:(株)堀場製作所 モビリティ & エナジー事業本部 ビジネスプランニング部 江草 隆志

 

15:40 – 16:55/ (5)電動車に最適化したエンジンとその将来展望

地球・都市環境保護のため車両の電動化が進んでいる.こうした中,エンジンを搭載したハイブリッド電動車(HEV)やプラグインハイブリッド電動車(PHEV)は,環境性能と実用性を両立できるシステムとして普及が拡大している.

一方,HEVといえども燃費や動力性能に占めるエンジンの役割は大きく,エンジンをいかに最適設計するかがHEVの性能を決定するといっても過言ではない.

本講演では,初代プリウスのエンジン開発実例を含め,各種ハイブリッドシステムにおけるエンジンの最適化手法と,その将来展望について紹介する.

講師:トヨタ自動車(株) パワートレーン先行統括部・主査 担当部長 高岡 俊文

 

16:55 – 17:00/ 閉会挨拶 日産自動車(株) 平谷 康治

【定員】100名 申し込み先着順により,定員になり次第締切ります.

会場
オンライン開催
参加登録費

【聴講料(いずれも税込)】正員8,000円,会員外13,500円,学生員/大学院生の会員(正員)3,000円,一般学生4,500円.協賛団体会員の方も本会会員と同じ金額です.

10月28日17時までに申込・決済をお願いいたします.なお,原則として,決済後はキャンセルのお申し出がありましても返金できませんのでご注意願います.

参加登録のシステム利用料として,上記聴講料とは別に220円(税込)をご負担いただきます.

【注意事項】

※学生員から正員資格へ変更された方は,卒業後3年間,本会講習会への聴講は学生員価格にて参加が可能です.下記申込先フォームの会員資格は「正員(継続特典)」を選択し,卒業年と卒業された学校名を「通信欄」に記載ください.

※特別員の資格(会員扱い)で行事に参加される場合,聴講料は正員の価格となります.下記申込先フォームの会員資格は「特別員」を選択し,「会員番号」に「行事参加料割引コード」(xxxxxxx-xxxx)をご記入下さい.

※「特別員行事参加無料券」を利用される場合,聴講料は無料となります.予め「特別員行事参加無料券(原本)」をご用意の上,「特別員」としてお申込みください.「無料参加券を利用する」と「コンビニ決済」を選択して申込完了後,担当職員まで「自動返信メール」「行事参加無料券(原本)」をご郵送ください.

※協賛団体会員の方は「協賛団体一般」「協賛団体学生」を選択し,「通信欄」に協賛団体名をご記載ください.

※大学院生の会員(正員)の方は「学生員」を選択し,「通信欄」に所属大学院名,課程・学年をご記載ください.

 

【教材】教材のみの販売はありません.本講習会は講習会参加者に限り,教材の電子ファイルを提供いたします.

申し込み先

イベントペイより受付

イベントペイの導入についてに記載の注意事項を予めご一読の上,下記より1名ずつお申込みください.

https://eventpay.jp/event_info/?shop_code=6791237415745854&EventCode=5141758339

問い合わせ先

総務グループ 大竹英雄/E-mail: otake@jsme.or.jp

申込締切
2020年10月28日

イベント一覧へ