「講習会:配管減肉管理に関する最新技術知見」 (P-SCCII-4 「配管減肉管理法の改良・実用化に向けた調査研究分科会」成果報告会)
2014年5月22日 | 動力エネルギーシステム部門 材料力学部門 流体工学部門講習会主催No.14
【開催日時】
2014年5月22日(木)9:30~17:00
【趣 旨】
発電プラントで発生する配管の減肉現象は、腐食現象が乱流物質移動により助長される流れ加速型腐食(FAC)、高速蒸気流中の液滴によるエロージョン(LDI)など、材料、水化学、流動に関わる複合的検討が必要である。また、その管理のためには肉厚の管理箇所・測定時期の選定、肉厚測定の実施、測定結果の評価、補修など総合的な管理が必要である。
日本機械学会では、標準規格センター・発電用設備規格委員会原子力専門委員会傘下に配管減肉分科会を設置し、2005~2006年に制定した配管減肉管理規格を改訂・充実させる活動を実施中である。また、同活動と平行して最新知見を取り入れるための4部門横断「P-SCCII-2 配管減肉管理改善に向けた基盤技術研究分科会」(2008~2009年度)、「P-SCCII-3 配管減肉管理高度化に向けた最新技術知見適用化のための調査研究分科会」(2010~2011年度)、「P-SCCII-4 配管減肉管理法の改良・実用化に向けた調査研究分科会」(2012~2013年度)を継続的に行ってきた。このたびP-SCCII-4研究分科会が終了し、国内外の研究の最新知見および最近国内で開発中の予測手法の性能、適用方策と課題について検討を行い、最終報告書としてとりまとめた。本講習会においてその詳細を解説する。
【プログラム】
司会 中村晶(原子力安全システム研究所)
9:30~10:00 配管減肉の事例・現象の分類・重要性 歌野原 陽一(原子力安全システム研究所)
10:05~10:55 流れ加速型腐食-1:メカニズムおよび水化学因子 藤原 和俊(電力中央研究所)
11:05~11:55 流れ加速型腐食-2:流動因子および実機管理 米田 公俊(電力中央研究所)
昼食休憩
司会 稲田 文夫(電力中央研究所)
13:10~14:00 キャビテーションエロ-ジョン 中村晶(原子力安全システム研究所)
14:05~14:45 液滴衝撃エロ-ジョン-1:現象と支配パラメータ 藤澤 延行(新潟大学)
14:55~15:35 液滴衝撃エロ-ジョン-2:事例と実機管理 森田 良(電力中央研究所)
15:40~16:30 配管減肉予測手法の現状 渡邉 豊(東北大学)
16:35~17:00 配管減肉管理に関する規格及び技術規格改定・充実化に向けた技術戦略マップ 稲田 文夫(電力中央研究所)
【定 員】
60名 (定員になり次第締め切ります)
【教 材】
報告書を教材として,講習会参加者のみに配布いたします。