一般社団法人 The Japan Society of Mechanical Engineers

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社会課題に対する学会の取組み

社会的課題や開発目標に対応する分野横断的な学会横断テーマを理事会主導で設定して、それを活用することにより、学術活動の活性化、部門間交流の促進、他学会との連携強化、産学連携の促進、社会貢献の強化を推進しています。

これまでに、下記4つの横断テーマを立ち上げ、課題の解決のための議論を進めてきました。これまでの議論によって、具体的な課題は明確になりました。今後はそれを解決するための議論を進めていきます。

「少子高齢化社会を支える革新技術の提案」

「持続可能社会の実現に向けた技術開発と社会実装」

「機械・インフラの保守・保全、信頼性強化」

「未来を担う技術人材の育成」

「循環経済の実現に向けた機械工学の役割」

 

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※本コンテンツを、公的機関における学術研究、学校教育、学習活動で利用される場合は利用申請は不要です。



「少子高齢化社会を支える革新技術の提案」

テーマリーダー 佐久間 一郎(東京大学)

テーマ設定の背景 少子高齢化に伴う人手不足、QOL(Quality of Life:生活の質)の維持は先進国共通の課題である。特に生物学的な寿命と健康寿命との間にはほぼ 10 年間の差が存在するといわれ、人生の終末期における QOL の低下を招いているとともに、莫大な社会保障費が必要となっており、若年層への大きな負担となる。また若年期、壮年期における健康状態の悪化は経済的困窮につながるとともに、人生後半での QOL を著しく悪化させる。また少子化という問題は医療従事者の減少、福祉を支える人材の不足という形でサービスの低下をもたらす。このように少子高齢化がもたらす社会的な課題は極めて多く、またそれらは相互に関連している。本テーマでは、その中の医療、福祉に関する課題にフォーカスを当てることとする。

キーワード #少子高齢化 #QOL #人手不足 #医療 #福祉 #看護 #リハビリ #医工連携 #医療機器 #医工ものつくりコモンズ

報告書 https://www.jsme.or.jp/kaisi/1252-04/

テーマを取り巻く状況
・医療・福祉サービスの需給バランスの崩れ/人々の健康を維持し、社会参加を可能とする技術開発が不可欠
・医工連携の推進はさまざまな組織で実施されている
・治療デバイスの開発および生体における力学現象の解明に本会は貢献できる

本テーマの議論の方向性
・ニーズ・シーズマッチング-日本医工ものつくりコモンズへの参画の期待
・力学的な情報を含むヒト臨床データベースへの寄与

解決に向けた取組み
・AMEDの進行中の助成対象事業について説明するWSを提案

<コンテンツアーカイブ>

2021年9月年次大会 ~少子高齢化社会の課題を解決する新しい機械工学の創成~

<介護福祉>
1.看護理工学におけるケアイノベーション  真田弘美(東京大学大学院医学系研究科)(動画0:09:08)
2.あたり前のことを知る -福祉工学シンポジウム2007、ニーズ&アイデアフォーラム等から-  小野栄一(国立障害者リハビリテーションセンター)(動画0:28:00)
<医学と音声言語学>
1.構音障害リハビリテーションAI構築のためのロードマップ ~構音メカニズムの解明~  野崎一徳(大阪大学歯学部附属病院)(動画0:50:35)
2.様々な顎口腔系ロボットの開発  高西淳夫(早稲田大学理工学部)(動画1:15:00)
<先端医療>
1.医工融合産学連携によるスマートロボットAIRECの開発  村垣善浩(東京女子医科大学)(動画1:35:00)
2.医療用ロボットの現状と今後の展望  橋本康彦(川崎重工業)(動画1:53:30)

2022年9月年次大会 ~機械工学分野における少子高齢化社会の課題解決にむけた活動推進~

(1) 司会挨拶   佐久間 一郎 (東京大学)
(2) 医工連携による少子高齢化社会を支える医療技術の発展:機械工学の寄与 谷下 一夫 (日本医工ものづくりコモンズ)(動画0:07:30)
(3) 子どもと高齢者を守るデジタルヒューマン技術 持丸 正明 (産業技術総合研究所)(動画0:37:30)
(4) 医療機器・ヘルスケアのイノベーションの現状と課題、将来への展望 妙中 義之 (国立循環器病研究センター)(動画1:16:00)
(5) 福祉機器研究における機械工学の役割 井上 剛伸 (国立障害者リハビリテーションセンター)(動画1:45:00)
(6) 総合討論

2023年9月年次大会 ワークショップ

(1)「ヒト足部筋骨格構造の機械工学と整形外科学」 荻原直道(東京大学)(動画0:02:15)
(2)「整形外科バイオメカニクス」 藤江裕道(東京都立大学)(動画0:37:00)
(3)「学会横断テーマ「少子高齢化を支える革新技術の提案」の推進のための学会連携活動の提案」 佐久間一郎(東京大学)(動画1:19:30)
(4)「整形外科学と機械工学の親和性を考える〜工学研究の基盤を持つ整形外科医の視点から」 折田純久(千葉大学)(動画1:45:50)
(5)「AMEDにおける医療機器の研究開発及び事業化等の支援について」 友安弓子(日本医療研究開発機構)(動画2:26:00)
(6)「総合討論」 宮田昌悟(慶應義塾大学)(動画2:47:40)


「持続可能社会の実現に向けた技術開発と社会実装」

テーマリーダー 近久 武美(北海道職業能力開発大学校)

テーマ設定の背景 横断的総合技術としての機械工学の強みを活かし、社会の課題解決に向けた貢献を行うことを目的として、4 つの学会横断テーマが設定された。その一つである本テーマは実に幅広い領域に関連するものとなっているが、エネルギーを専門とする私にとっては炭酸ガス削減のためのエネルギー技術に関して種々の企画を行うものと解釈した。炭酸ガス削減は緊急かつ非常に重要なテーマであり、その対応のためには機械学会の分野を横断するのみならず、経済を含めた広い分野の連携が必要で、まさに学会横断テーマにふさわしいと考えた。そこで、本企画チームでは炭酸ガス排出の少ない持続可能社会実現のための情報交換を目的とし、他学会とも協力しながらシンポジウム等の企画を行うものとした。

キーワード #CO2削減 #カーボンニュートラル #水素 #水素 #風力発電 #太陽光発電 #産業部門 #民生部門 #運輸部門 #地域エネルギー

報告書 https://www.jsme.or.jp/kaisi/1251-04/

テーマを取り巻く状況
・2050年カーボンニュートラルに向けた具体的な道筋が明示されないまま、さまざまな議論が交わされているのが現状

本テーマの議論の方向性
●2050年の理想像から選択肢を逆算
・1次エネルギーは再生可能エネルギーが主体となるのは明白
・電力系統は風力や太陽電池からの電力を極力電気のまま利用する形態
・蓄電や水素に変換して変動対応する
・ディマンドコントロールやセクターカップリングも重要
・余剰電力で製造された水素は運輸部門や産業部門で大いに利用される
・このようなエネルギー社会では大いにエネルギー自給が可能
・経済効果を考えるならば、エネルギー自給国家を目指すのは当然

●エネルギー危機は経済変革のチャンス
・再エネ主体社会の形成はむしろ経済活性化につながる
・機器設備の設置・更新は膨大なコストだが、国内雇用効果が高い
・目先のエネルギーコストは上がるものの、お金が国民の雇用として内部循環し、現在よりもはるかに経済発展するチャンスになり得る

解決に向けた取組み
・2050年カーボンニュートラルに向けた具体的な道筋を示す

<コンテンツアーカイブ>

2021年9月年次大会 -将来エネルギー技術選択と機械技術者に対する期待-

(リンクは関連記事)

(1)2050年カーボンニュートラルに向けて  末広 茂(日本エネルギー経済研究所)
(2)エネルギーシステムインテグレーション -電力・エネルギーシステムの変容-  荻本 和彦(東京大学生産技術研究所)
(3)脱炭素社会実現に向けた運輸部門の将来ビジョン  松橋 啓介(国立環境研究所)
(4)全体討論

2022年9月年次大会 -カーボンニュートラル社会におけるグリーン電力のポテンシャル-

(1) カーボンニュートラル社会に向けたグリーン・エネルギーの活用 -セクター・カップリングの観点から   田中 いずみ (デンマーク大使館)(動画0:02:30)
(2) 2050年におけるカーボンニュートラルのシナリオ分析   尾羽 秀晃 (日本エネルギー経済研究所)(動画0:33:00)
(3) グリーン電力を主体とする地域エネルギーシステムのデザイン   中田 俊彦 (東北大学)(動画1:02:00)
(4) 総合討論

2023年9月年次大会 脱炭素社会における運輸部門の将来構成と機械技術者に対する期待

(1)「脱炭素社会における自動車部門の将来構成と機械技術者に対する期待」飯山 明裕(山梨大学)(動画0:03:30)
(2)「船舶分野における脱炭素社会を目指した技術開発の展望と課題」平田 宏一(海上技術安全研究所)(動画0:30:47)
(3)「脱炭素社会の航空機部門における主要技術(SAF・水素・電動化・軽量化)」 二村 尚夫(宇宙航空研究開発機構)(動画1:03:10)
(4)「全体討論」 (動画1:38:02)


「機械・インフラの保守・保全、信頼性強化」

テーマリーダー 井原 郁夫(長岡技術科学大学)

テーマ設定の背景 インフラ構造物、大型プラント、交通・機械システムなどの予防保全は、安全安心な社会を維持するための基本である。しかし、その実施には莫大な費用と人手を要し、維持・管理手段の抜本的な技術革新が喫緊の社会的課題となっている。この課題に対して既に国内でもいくつかの取組み(省庁や政府のプロジェクト、学協会での支援活動)がなされている。本横断テーマでは機械学会の強みを最大限活かし、機械学会だからできること、機械学会にしかできないことを意識した取組みを立案、実施する。この活動を通じて部門連携を促すことで本会の活性化を推進するとともに社会貢献を果たしていく。

キーワード #インフラ老朽化 #保守 #人手不足 #安全性 #信頼性 #学会連携 #分野連携 #部門連携

報告書 https://www.jsme.or.jp/kaisi/1250-08/

テーマを取り巻く状況
・社会インフラの老朽化問題
・大型プラントや交通・機械システムの維持・管理のための技術革新
・省庁や政府のプロジェクトはあるが、克服すべき技術課題は数多く残されている

本テーマの議論の方向性
・本会が有する多彩な人的・学術的リソースを再発掘し、それらの融合を促すことで、喫緊の社会的課題に対応できる新たな学会シーズを創成する

<コンテンツアーカイブ>

2021年9月年次大会 ~DX社会は機械学会に何を望む?~

(1)DX社会における人と機械の新たな関係、保守・保全に関わる事例を交えて  野中洋一(日立製作所)(動画1:36:00)
(2)民間航空機の型式認証と信頼性 ~ DX化への課題  森本哲也(JAXA)(動画0:30:00)
(3)機械設備の生産性向上を目指した振動・音/電流/組立て精度等による総合診断技術の動き  渡部幸夫(日本精工)(動画0:52:30)
(4)エネルギー・インフラ機器のデジタル保全・寿命診断技術  中谷祐二郎(東芝エネルギーシステムズ)(動画1:14:30)
(5)土木インフラのメンテナンスに関わる現状と課題 岩波光保(東京工業大学)(動画1:14:30)
(6)パネルディスカッション

2022年9月 ~機械・インフラの保守・保全、信頼性強化 ~ 部門連携・学会連携への期待 ~

・材料力学部門のシーズとニーズ 堤 一也(三菱重工業)(動画0:10:00)
・ 機械材料・材料加工関連技術・研究のシーズとニーズ 宮下 幸雄(長岡技術科学大学)(動画0:10:00)
・ エネルギーインフラにおける安定供給のための取り組み 動力エネルギーシステム部門 浅野 等(神戸大学)(動画0:38:30)
・ 機械力学・計測制御部門の取り組み,ニーズ,シーズ 井上 剛志(名古屋大学)(動画0:53:30)
・ インフラ点検・維持管理に関するロボティクス・メカトロニクス部門の取り組み 大野 和則(東北大学)(動画0:53:30)
・ IIP部門における「機械・インフラの保守・保全、信頼性強化」への取り組み 谷 弘詞(関西大学)(動画0:53:30-)
・生産システム部門のシーズとニーズ 樋野 励(名古屋大学)(動画1:51:00)
・設備の安全・衛生設計およびリスクアセスメントとオペレータの安全管理 産業・化学機械と安全部門 新井 裕之(科学警察研究所)(動画2:07:00-)
・土木学会と日本建築学会の連携活動と土木学会内のメンテナンスに係わる連携について 土木学会 中村 光(名古屋大学)(動画2:33:00)
・ パネルディスカッション「部門連携・学会連携への期待」


「未来を担う技術人材の育成」

テーマリーダー 山本 誠(東京理科大学)

テーマ設定の背景 SDGs や Society 5.0 によって新たな持続可能社会を志向している現在、人材育成に対する要求は一層その重要性を増している。明治時代以降、技術・工学に関する人材育成は高等専門学校、大学、大学院などが主に担ってきたが、科学技術の急速な進歩やシステム志向の高まりとともに、従来型の教育体系・修業年限では技術者に求められる能力やスキルの全体をカバーできなくなっている。したがって、技術者は生涯にわたって自己啓発し、新たな技術分野の学修を続け、自らの能力を継続的に向上して行かなければならなくなったと言えよう。また、製品がブラックボックス化し、子供がもの作りに触れる機会が減ったため、子供たち(小学生から高校生)は技術・工学への興味を抱きにくくなっている。より多くの優れた技術人材を育成していくためには、子供たちに対するケアも忘れてはならないであろう。以上のような人材育成の変貌を踏まえると、大学だけ、企業だけの閉じた形で人材育成を行うことは最早不可能と考えられる。これからの時代は、大学(小中高も)、企業、学会が連携し、総合的かつ広い視野に立って人材育成に取り組んでいく必要がある。

キーワード #DX #アフターコロナ #キャリアパス #テスト問題バンク #オンライン授業 #技術者資格 #ジョブ型 #理工系離れ

報告書 https://www.jsme.or.jp/kaisi/1249-04/

テーマを取り巻く状況
・デジタル技術を活用した情報化社会への変化
・従来型の知識偏重教育に基づく人材育成では対応が困難かつ非効率

本テーマの議論の方向性
●人材育成において押さえておくべき基本は普遍的
●学習の3要素
(1)学びを人生や社会に生かそうとする学びに向かう力・人間性等の涵養
(2)生きて働く知識・技能の習得の涵養
(3)未知の状況にも対応できる思考力・判断力・表現力、何ができるようになるか等の育成
●21世紀型スキルとしてCommunication、Critical thinking、Collaboration、Creativityの4Cに関する能力を重視した教育が重要
●内化・外化・内化の重要性

解決に向けた取組み
・講習会の見える化・パッケージ化・出前講習会/年次大会での啓発活動/社会への提言・メッセージ発信/インターンシップの学会枠設置/子供たちの関心を引くキャリアパスの作成/小中高校生向けイベント企画/技術相談プロセスの整備/テスト問題バンクの普及

<コンテンツアーカイブ>

2021年9月年次大会 アフターコロナにおける大学教育の質保

(1)アフターコロナにおける大学教育の質保証 教育システムの質保証1:JABBE 三田 清文(日本技術者教育認定機構(JABEE))(動画0:05:30-)
(2)教育システムの質保証2:大学基準協会  松坂 顕範(大学基準協会評価研究部)(動画0:36:30-)
(3)卒業生の質保証1:ルーブリック&ポートフォリオによるアセスメント  山田 貴博(横浜国立大学大学院環境情報研究院)(動画1:09:00-)
(4)卒業生の質保証2:テスト問題バンクによるアセスメント  深堀 聰子(九州大学教育改革推進本部)(動画1:42:30-)
(5)総合討論

2022年9月年次大会 ~DX時代に求められる機械技術者像~

(1)「我が国の大学における技術者教育の経緯と課題」 小澤 守(関西大学)(動画0:03:00-)
(2)「これからのエンジニアに求められる専門職としてのコンピテンシー」  岸本 喜久雄(日本工学会)(動画0:47:40-)
(3)「東京理科大学におけるデジタルツイン人材の育成に向けた試み」  松尾 裕一(東京理科大学)(動画1:28:30-)
(4)「DX時代の今こそ見直そう、機械屋の価値」  有坂 寿洋(日立アカデミー)(動画1:57:30-)
(5)総合討論

2023年9月年次大会 持続可能な社会を支える機械技術者の教育

(1)「我が国の大学における技術者教育の経緯と課題」 飯塚倫子(文部科学省)(動画0:02:30-)
(2)「持続可能なものづくりのための設計教育」 木下裕介(東京大学)(動画0:40:00-)
(3)「金沢工業大学におけるSDGsの取組」 平本督太郎(金沢工業大学)(動画1:13:00-)
(4)「日立アカデミーにおけるグリーン教育の取組」 山田廉一(日立アカデミー)(動画1:47:20-)
(5)「総合討論」 (動画2:22:22-)


「循環経済の実現に向けた機械工学の役割」

テーマリーダー 小野田 弘士(早稲田大学)

テーマ設定の背景 今後の経済活動において、短期的な利益や物質的豊かさを追求する成長モデルから脱却し、資源の投入量や消費量を抑えつつ、ストックを有効利用しながら付加価値の最大化を図る循環経済を目指していく必要がある。デジタル技術の発展や環境配慮への社会的要請の高まりを牽引力に、新たな産業競争力の強化につなげていくことを目指している。あらゆる産業が従来の3R (Reduce, Reuse, Recycle)の延長ではなく、「環境と成長の好循環」につなげる新たなビジネスチャンスと捉え、経営戦略・事業戦略としてビジネスモデルの転換を図っていく必要がある。このような背景において、学術界、産業界から求められる機械工学の役割について、情報発信すると共に、新たな学術領域や産学連携の可能性についても検討する。

<コンテンツアーカイブ>

2023年9月年次大会 先端技術フォーラム 学会横断テーマ「循環経済の実現に向けた機械工学の役割」

(1)「サーキュラー・エコノミーに向けた機械工学の役割」/梅田 靖(東京大学)(動画0:02:00-)
(2)「カーボンニュートラルと循環経済」/高村ゆかり(東京大学)(動画1:05:00-)
(3)全体討論 (動画2:08:00-)


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